クーリエ・ジャポン(講談社)は時折立ち読みするだけだったが、今回初めて買ってすみずみまで読んだ。カバーストーリーだけでなく、全体に記事のレベルが高いことを発見。翻訳も読みやすく、デザインもよい。
「サヨナラ、新聞」特集の元ねたはアメリカの中道保守系の老舗総合誌The New Republic。Paul Starrプリンストン大教授の概論がメイン。Tehcrunch 日本版やメディアパブの読者には周知の情報だが、活字媒体でアメリカの新聞の壊滅的現状がこれだけまとまった形で紹介されるのは珍しい。
しかし、クーリエ・ジャポンのサイトを見れば一目瞭然だが、この雑誌自体のオンライン対応はないに等しい。個別記事へのパーマリンクさえないから驚く。これだけのコンテンツを紙でしか出さないのはもったいない。なぜウェブに展開しないのか?(アップデート参照)
そういえば、少し前に講談社ポータルサイト編集部解散 デジタル事業が頓挫?という記事が出ていた。印刷物を写真に撮って並べただけのポータルともいえないサイトが儲かるわけがない。
「サヨナラ、新聞」の前に日本では「サヨナラ、雑誌」の日が近付いているのだが。
アップデート:Twitterで@fumi氏から「クーリエ・ジャポン」はiPhone戦略だとご指摘あり。ありがとうございました。
なるほどサイトにiPhoneのタブがあった。1号分のフルバージョンが350円で無料のライト版もあるという。
それはたいへんけっこうだ。講談社じゃ「オンラインメディアが誰もわかってないらいしい」というのは取り消し。
しかしクーリエ・ジャポンのサイトのトップページを一見しただけではiPhoneで配信されているとは気付かない。いくらiPhoneがブレークしはじめているといってもそのリーチはまだウェブ全体とは桁違いだ。App Storeで本当に売ろうとするならサイトのトップの目立つところにリンクを載せるべきだろう。(iPhoneで配信中というウィジェットは右サイドバーのスクロールしなければ見えないような下の方に貼ってある)。各号のパーマリンクすらあるのかないか分からないようなデザインにしておく理由にはなるまい。
クーリエ・ジャポンがApp Storeで買えるのはけっこうだが、それならどうしてもっと効果的に周知させようとしないのか? まるでiPhoneで売っているのを知られたくないようだ。というよりどうもそれが本当のところではないのか? 書店、取次を怒らせまいと戦々恐々の社内保守本流にデジタル勢力が抑えこまれるというよくある話ではないだろうか?
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