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オリオン座の赤色巨星ベテルギュースが過去15年で半径が15%も縮んだという。わずか600光年しか離れていないから超新星爆発などおこされたら地球にもかなりの影響があるかもしれない。

それはそれとして、ブログ、掲示板などで「15%」をめぐって若干混乱が出ている。ナショナル・ジオグラフィックの記事だと、「ベテルギュースを太陽の位置に置くと、15年前は木星軌道に達するほどの大きさだったが、現在は金星軌道の大きさに縮んでしまった」と読める。ところが金星の平均軌道半径は木星軌道半径のわずか7分の1しかない。これでは「15%縮んだ」のではなく「15%に縮んだ」ことになってしまう。

実はこれはナショナル・ジオグラフィックの原文を書いた記者の勘違い。

モトネタはLive Scienceの記事。これはつじつまが合ってる。

Since then it has shrunk in size by 15 percent. That means the star's radius has contracted by a distance equal to the orbit of Venus.

それ以後、ベテルギュースの大きさは15%縮んだ。つまり、金星の軌道半径と同じくらいの距離がこの星の半径から失われたことになる。

ところが、これをネタにしたNatinal Geographicの記事がおかしい。

They estimated the star to be as big around as Jupiter's orbit around the sun.

天文学者はこの星を太陽の位置に置くと、木星の軌道まで届くほどの大きさだと推定していた。

But measurements made since then using the same instrument show that Betelgeuse is now only about as wide as the orbit of Venus-a size reduction of about 15 percent in 15 years

ところがその後同じ機器で測定したところベテルギュースは金星の軌道ほどの大きさしかないことが判明した。つまり15年間で15%縮小したことになる。

ナショジオの記者は太陽系の惑星の軌道のサイズがまったく頭に入っていなかったのでLive Scienceの記事を読み違えてしまったわけだ。

もちろんこの場合ナショナルジオグラフィック日本版の訳者は原文どおりに訳しているので責任はない。しかし…自分が訳者だったらどうするか? このあたり、ちょっと難しいところ。

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