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昨年5月、オリンピックを控えてチベットでの抗議活動が激しさを増していた折り、私はチベットの近代史を考える―マキシム機関銃とロシア工作員というエントリをアップ、フランシス・ヤングハズバンドについて簡単に書いた。この伝説の探検家・軍人・外交官について、日本でいかに知られてないかは、「ヤングハズバンド チベット」でGoogle検索すると、依然として私のこのエントリがトップ近くに来ることでもわかる。

ところが、上の記事を書いた後で、なんと日本人によって書かれた500ページを超す大部のヤングハズバンド伝が出版されていた。白水社刊、金子民雄著「ヤングハズバンド伝 激動の中央アジアを駆け抜けた探検家 」だ。やっと今日この本に気づいたので謹んでご紹介する。

著者・金子氏は「ヘディン伝」(中公文庫)など中央アジア史を中心に多数の著訳書があるこの分野の権威だ。本書の執筆にあたっては実の娘デイム・エイリーン・ヤングハズバンドを始め、あたうかぎりの1次情報を博捜したという。脱稿後もさらに十数年店ざらしになっていたのをついに白水社が公刊したのだという。

さっそくグルの戦いの項を開いてみると、戦闘の陣形図が掲載されていた。チベット軍は石積みの防壁の北側に陣取り、英軍主力はその南側に詰め寄り、互いに数メートルの至距離で睨みあう態勢になっている。このときマキシム機関銃4門は東側の丘の斜面からチベット軍の側面を見通す位置に据えられていた。

昨年5月のエントリに「敵密集陣の側面を掃射する」という機関銃戦術の基本を解説するビデオをエンベッドしておいた(残念ながら現在は削除)。歴史上、機関銃が組織的な会戦に投入されたほぼ最初の例であるグルの戦いですでにその形が成立していたことになる。

本書についてはさらにじっくり読んでから、おってまた報告したい。

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