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オブジェクト指向技術やウェブ2.0などの破壊的革新が起きると必ず「そんなものは流行語だ。実体なんかない」と水をかけにまわる合唱が起きる。ある技術が本当に重要なものかどうかは、「そんものは流行語にすぎない」という声の大きさで判断できるといってもいいくらいだ。

ジェームズ・ワットが新型の蒸気機関を発明したときにこの種の評論家がいたら「そんなものはニューコメン氏がとうに発明しているから新味のない改良にすぎない。そもそも蒸気機関などというものは初期コストが高く、高価な石炭を燃やすので運転費も高い。維持管理のために訓練を受けた専門家が必要。鉱山の水汲みなどタダ同然の労働力がいくらでも使える。産業革命など実体のないバズワードにすぎない」と言ったにちがいない。

クラウド・コンピューティングの進展は既存のIT関係業者のほとんどにとって打撃となる。時流に敏感な層から<実体なんかない!あっては困る!>という悲鳴とも呪詛ともつかぬ声が上がるのも無理はない。

しかし大企業の社内電算室系サラリーマンの大半はまだそこまでの危機感ももっていないのではないか。ある日、IT予算が大ナタを振るわれ、基幹業務が外注されることになって仕事がなくなるという不快な驚き経験することにならないよう、準備を怠らないことが大切だと思う。今からクラウド化の推進を主張していれば、実際に大ナタが来たときにリストラを免れる可能性が高い。

「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(西山宗千佳著・朝日新書)はクラウド・コンピューティング入門としてよくまとまっている。著者は家電、ゲームからAV機器まで幅広く書いてきたジャーナリストなので目配りは広い。予備知識の少ない読者にも読みやすいだろう。

ただし、現状や背景の説明が詳しいわりに、クラウド・コンピューティングそのものについての具体的な情報はあっさりしている。先頃紹介したAmazon EC2/S3 クラウド入門と併せて読むとよいと思う。

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