ロンドンのThe TimesがGoogleは環境破壊の元凶だといった趣旨のセンセーショナルな記事を掲載したあげく、でっちあげだと暴露されてしまった。これが真実: The Times紙はGoogleとやかんのお湯の話をでっちあげ
タイムズといえば、昔は威信はたいへんなものだった。特に英国では読むべき新聞が階級によって決まっていて、上層中産階級、上流階級はいやでもタイムズを読まねばならないものとされていた。第2次大戦前の冗談らしいが、さる伯爵の前に執事が現れて来客を告げて言うには、
閣下、ただいまタイムズからの紳士がお一人、新聞記者が数人参っております。
このあたりの雰囲気は映画「日の名残り」でヒュー・グラントのタイムズ記者がジェームズ・フォックスの伯爵邸に出入りするシーンによく描かれている。
タイムズはしばらく前にもYahoo買収関連でTechCrunchに「いいかげんな記事を書くな」とののしられている。新聞社はどこも苦境にある。タイムズも貧すれば鈍す、なのだろうか。
一方、Google 検索に伴う二酸化炭素排出量に関する記事に各方面から反論という記事で「英国の大衆紙『The Times』紙が11日付の日曜版に同氏の研究に関する記事を掲載したことで、」という一節が目についた。原文を見たが、what happened after the Sunday London Times published an article about his work...と、もちろん、どこにも大衆紙という表現はない。The Sunday Timesはタイムズ社の発行する高級日曜紙だ。(原文がLondonを挟んでいるのはニューヨークタイムズと区別するための注釈)。なんにしてもThe Timesは大衆紙ではない。
時間に追われたリアルタイム翻訳をやっていると、一瞬なにかの拍子に妙な思い込みをしてそのままかちゃかちゃとキーボードを叩いてしまうことがある。特に親切のつもりで原文にない注釈を入れるときが危ない。私も同僚、読者の指摘で大慌てて修正したことが何度かある。心せねば。といっても、自分で気がつくくらいなら思い込みとは言わないので、やっぱり難しい。くわばら、くわばら。
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