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Amazonのウェブサービスの概要と使い方をステップ・バイ・ステップで分かりやすく説明している。著者は斎藤社長をはじめとする株式会社学びingのスタッフ。学びingは、「遊びながら知識を深めることができるオンライン・エデュテイメント」として人気のけんてーごっこを開発、運営しているスタートアップだ。

本書が優れているのは、実際に「けんてーごっこ」を始めとする商用システムをAmazonのウェブサービスに移転した経験を元に書かれているところだ。文字通り会社の命運を賭けて成功した記録だから迫力が違う。

本書ではクラウド化のメリットが簡潔に説明されているが、たとえばコストについてはこうだ。大規模なコミュニティーサイトを構築する場合、

  • 自社構築: サーバ15台 初期費用231万、月額運営費70万
  • Amazon EC2: EC2のインスタンス15台 初期費用ゼロ 月額運営費12万
 

とすでに圧倒的に差がつく。

しかも、自社構築ではトラフィックの急増に簡単に対応できない。

このブログでも何度か紹介したAnimotoの場合、TechCrunchに紹介されたとたんに爆発的にトラフィックが増えた。AnimotoはEC2を利用していたので、仮想サーバのインスタンスを50台から即座に350台に増やしてサービスを支障なく継続することができた。

また私も有料版を利用しているオンライン・ストレージ&同期サービスのDropboxもAmazonを利用している。大規模なサービスではTwitter、Second Lifeがユーザーとして有名だ。

コンピューティング・パワーは電力と同様、コモディティー化する。近々、サーバを社内に置く(あるいは借りる)というのは、現在、病院やホテルが自家発電装置を地下に設置しているのと同様、主として非常時のバックアップの意味しかなくなるだろう。

製鉄所や石油コンビナートが大規模な発電装置を自前で持っているように、大手銀行などは自前の電算センターを持ちつづけるだろう。しかしそれらはあくまで例外だ。

経済環境の激変にともなって、クラウドコンピューティングは明日や明後日の話ではなくなりつつある。今年の暮れには移行に先手を打ったライバルとの競争に直面しているかもしれない。

この本は経産省からAmazonに転身された渡辺弘美さんがFacebookで紹介していたので発見できたのだが、Amazon自体からもオンライン/オフライン・セミナー、ビデオなどのカスタマー向けサービスが提供されることを期待したい。

なにはともあれ、手始めに本書の一読をお勧めする。同社の運営する情報サイトクラウドニュースも参考になる。

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「Amazon EC2/S3 クラウド入門」書評・感想リンク集(2)
2009/01/14(水) 20:06:07 | 日本発!クラウドコンピューティング情報発信サイト CLOUD news(クラウドニュース)

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