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ウォール街の最有力投資ファンドの運営者でNASDAQの元会長、バーナード・マドフ(Bernard Madoff メイドフ、メードフの表記もある)が12/12、FBIに詐欺の疑いで逮捕された。被害総額はなんと500億ドル(約4兆5000億円)。個人が行った詐欺としてはおそらく史上最大となる。

犯行の手口は典型的なPonzi詐欺。「ネズミ講」と訳されることもあるが、不正確。「ネズミ講」にあたる英語はpyramid schemeだ。

「無限連鎖講の防止に関する法律」という法律の名前でもわかるとおり、ネズミ講の本質は「会員が無限に連鎖する前提において…下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配する」仕組みだ。これに対してPonzi講は、「実現不可能な高配当を約束して投資を募り、その資金であたかも利益があったかのように配当することによってさらに投資を募る」もの。簡単にいえば故意の自転車操業だ。「下位の会員が上位の会員に分配する」という多段階制ではない点がネズミ講とは異なる。



CNBCのキャスターが、「フィフティー・ビリオン・ダラー」と原稿から読み上げながら、桁を間違えたかと不審な表情をしているのがおかしい。解説者が「間違いなく500億ドルだよ。ものすごいレバレッジが効いていてそういう額になった」と説明している。

要するに1%の証拠金で外為先物を買っていれば、損失は100倍になる。ロケット工学と呼ばれる複雑怪奇なハイテク金融商品のレバレッジ倍率が正確に何倍になるのか、専門家でも蓋を開けてみるまでわからないことがあるるという。

Charlie Gasparino記者の解説によれば、マドフのファンドは10年から15年にわたって年率8%の配当を続けてきたという。これは長期の平均運用成績としてとうていあり得ない数字だ。

実は一部の専門家は昨年あたりから危険信号を読み取って顧客にマドフのファンドに投資しないよう忠告していたという。にもかかわらずFBIが動くまでなぜSECが不正を見抜けなかったのか? SECにとっては大汚点であり、今後、監督責任が厳しく追求されるはずだ。

マドフはウォール街の最有力者の1人で、もっとも信頼される人物だったという。そのマドフのファンドがまったくの詐欺だったということになっては投資家心理はいやが上にも冷え込むだろう。

マドフはまた各種のチャリティーに巨額の寄付を続けていたという。詐欺の発覚で苦境に追い込まれる慈善団体が多数出るもようだ。

こうなるとワールドコムエンロンの破綻が小火に見えてくる

ちなみに事件の主役たちだが、ワールドコムのバーナード・エバーズは25年、エンロンのスキリングは24年4ヶ月の刑で服役中だ。

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