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サンフランシスコ湾沖でヨットで行方不明になったチューリング賞受賞コンピュータ科学者のジム・グレイはカリフォルニア大学バークレー校で始めてコンピュータ科学で博士号を取ったこの分野のパイオニアだった。残念ながらアマゾンのメカニカルタークを利用したボランティアの画像捜索にもかかわらず、手がかりは発見されていない。

ジム・グレイ関連の記事がいろいろ出ているが、中で目にとまったのはJeff AtwoodのブログCoding Horrorの  The Economics of Bandwidthという記事。

グレイがACM(アメリカ計算機学会)のインタビューに答えてテラバイト級の大きなファイルを転送する歳に「スニーカーネット」を推奨している記事が引用されていた。スニーカーネットというのは、昔、フロッピーを持ってスニーカーで建物の中をコンピュータからコンピュータへと走り回ってデータを移動させたことから来ている。この場合はファイルを記録したハードディスクをそのままFedExで送ってしまう方法を指している。

Jeff Atwoodが現在米国でのデータ転送コストの実例をいろいろあげて比較している。下にコピペしておいたが、日本に比べてずいぶん高いのでは?という数字だ。しかし、テラバイト級のデータ転送では「FedEx転送」が速度、料金ともに圧倒的に有利という点は動かない。

しかしこの点は必ずしも新発見というわけではなく、Andrew TanenbaumのComputer Networks(1989)に「この話の教訓は、磁気テープを満載してハイウェイを走るステーションワゴンの帯域幅をみくびってはならい、ということだ」という一節があるのだそうだ。

500GBのハーディスク2個を西海岸から東海岸へFedExで送るのに60ドルで24時間かかる。両側でのコピーに4時間ずつ8時間かかるので結局1テラバイトの送信にトータルで32時間かかることになる。これは9.1MB/sec(73Mbit/sec)に相当するという計算。受取り側でデータをコピーせず、ハードディスクをそのまま接続してしまえばさらに4時間節約になる。

いずれにせよアメリカではインターネットテレビ時代に向けて帯域幅が圧倒的に不足していることは確実。逆に日本ではNTTの家庭用光ファイバ敷設など帯域幅の拡大は進んできているが、コンテンツ供給側の対応がまったく進まない。

Cost
(month)
Download rate
per second
Upload rate
per second
56.6 Modem $15 5 KB 4 KB
DSL $30 192 KB 24 KB
DSL, Premium $50 384 KB 48 KB
Cable $50 300 KB 30 KB
Cable, Premium $80 600 KB 60 KB
T1 $300 192 KB 192 KB
T3 $1,400 5.4 MB 5.4 MB
OC-3 $7,500 19 MB 19 MB
Cost per GB
Downloaded
Cost per GB
Uploaded
56.6 Modem $1.21 $1.52
DSL $0.06 $0.51
DSL, Premium $0.05 $0.42
Cable $0.07 $0.67
Cable, Premium $0.05 $0.54
T1 $0.63 $0.63
T3 $0.10 $0.10
OC-3 $0.15 $0.15
Sneakernet $0.06 $0.06
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2007/03/29(木) 11:45:42 | スーパーサイヤ人

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