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Boing Boingの共同編集長、ブロガー、SF作家のマルチタレント、Cory Doctorowが2001年にMetacrapという記事を書いている。メタデータの利用に関して言うべきことを言い尽くしたエッセーで、今でもほぼ100%通用する。

Doctorowはメタデータの利用の提唱が往々にして現実を無視した「メタデータ・ユートピア主義」に陥っていると批判する。

Doctorowの挙げる「メタデータのユートピアが成り立たない7つの理由」は、

  1. 人はウソをつく
  2. 人はナマケモノである
  3. 人は愚かである
  4. 己れを正しく知るのは不可能
  5. 分類スキーマは中立ではない
  6. 計測が結果に影響する
  7. 描写の方法は一つではない

ここでは大きく分けて3つの側面が挙げられている。第1に、運営者、利用者ともに「正しいメタデータを生成して適切に文書に埋め込む」コストを容易に負担するようになるはずがない。第2に、メタデータの統一的な分類スキーマを作るのが理論的にも現実的にも困難。そして、最初にして最後の最大の難問が、「メタデータに故意に虚偽の内容を入力されても判別したり防止したりする方法がない」ことだ。

これに対してDoctorowは「同じメタデータでも、現在Googleがやり始めているような外部リンクを数えるなど、客観的指標の利用は有効だ」としている。Googleが本格的に始動しはじめたばかりの2001年に書かれたことを考えると慧眼だ。

セマンティック・ウェブ論者は「今の検索は行き詰っている」という話から始める傾向がある。これは昔のマルクス主義者が「今の資本主義は行き詰っている」というお題目から話を始めたのを思い起こさせないでもない。

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