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西村博之氏の2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)はさすがにおもしろい。現在Amazonで総合48位と健闘している。

西村氏の天才ぶりがいかんなく発揮されていて、ひごろカラクチの方面からも絶賛されている。ひきかえワリを食ったかたちなのが対談している佐々木俊尚氏。あまりにぬるま湯というか穏健な発言に終始してガッキィファイターこと日垣隆氏に「まれに見る底の浅い人」と笑われてしまった。

アメリカなら2chぐらいのトラフィックがあるサイトはビリオンとまでいかなくても、今、軽く数億ドルくらいの値がついてどんどん売れている。しかし西村氏はそういうことにはまったく興味がない。

そして「興味がない」と「価値がない」が西村氏にはストレートにイコールになっている。「Googleのどこがいいのか分からない」から「判決で確定した損害賠償払わなくても刑事罰ないから裁判に出ないでシカトしちゃえばいい」まで、気持ちいいくらいのひろゆき語録が炸裂する。

西村氏はPerlで2chを動かすスクリプトを書いたわけで、あんな辛気臭い言語であんな早い時期にあれだけ膨大なトラフィックをさばくシステムを書いたというのは、ビリオネア・プログラマーの資格十分だ。

しかし佐々木氏は目の前にいるのがアメリカだったら軽くビリオネアでかつ金儲けにまったく興味ない天才だということをあまり理解しているように見えない。どうもちょっと毛色の変わったIT系青年実業家の兄ちゃんだと思ってる気配があって、「ついていけない」などの発言になっているようだ。

が、ひろゆきファンとしては気になる点もある。

>「損害賠償払わなくても刑事罰ない」

なんてことはない。強制執行妨害罪というのがある。

強制執行妨害罪(96条の2)
強制執行を免れる目的で、財産を隠匿し、損壊し、若しくは仮装譲渡し、又は仮装の債務を負担すること。法定刑は2年以下の懲役又は50万円以下の罰金。

それに家賃や公共料金の滞納、図書館から借りた本やツケなどを詐欺にコジツケて逮捕するのも国策捜査にありがちな手口だ。

西村氏は「ぼくを逮捕すると2chがもっと統制できなくなって困るから逮捕しないんだろう」と言ってるが、あまりそれを過信しないほうがいいだろう。公にそんなこと言ってると検察の上のほうで「ほっといていーのか?」という声が出てくるおそれがある。

西村氏がいくら天才でも守備範囲がある。ピカソは絵の天才で金勘定もうまかったが、それでも野球やれといわれたら困っただろう。

法執行機関、警察・検察・裁判所というのは、ロシアやアメリカ、その他世界中同じだが、高度に政治的な機関だ。つまり往々にしてロジックでは動かないことがある。

西村氏もベストセラーでシステムを挑発していると、1円でも収入があったら「強制執行を妨害するために隠匿した」と因縁つけられるおそれがある。

そんな前例はないとか、法解釈の常識としてムリ、とかいっても、たとえばWinnyの金子勇氏のような例がある。国策捜査・国策裁判で有罪になった最大の理由は「おしゃべり」だった。

つまりどう考えてもP2Pソフトを開発したのを罪に問うことは不可能なのに、2chで「著作権制度のあり方に風穴空けるようなアプリ作ったぞー」などと言ったのを「証拠」に「著作権侵害の意図があった」とされてしまった。

ホリエモンにしても村上「欽ちゃん」ファンドにしても、「やったこと」よりむしろ「言ったこと」で睨まれて槍玉に挙げられている。

もっとも西村氏本人は「向こうがオイラをつかまえるんなら、それも面白いや」と密かに思ってるフシもある。なるほど、それもそうかもしれない。本人の身柄の扱いは本人しか決めることはできない。

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