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ひさびさに文章の力というものを感じた。水村氏は文句なく巨匠だ。 「処方箋」には必ずしも全面的に賛同できないところもあるが、強烈な問題提起力の前にそんなことは小さい問題だと感じた。

書評、となると容易なことではないので、以下まったく断片的感想を。

紀伊国屋でも平積みになっているし、Amazonでも総合84位。こういった硬派ノンフィクションとしては異常な人気のようだ。しかし、バイリンガルでないにしても英語である程度自由にコミュニケーションができる人でないと、著者の危機感をストレートに共有するのは難しいかもしれない。案の定というか、Amazonの書評にもまったく見当外れな批判が一つならず投稿されている。

本書の大きな貢献の一つは、アルファベットを唯一最高の言語表記体系とする19世紀西欧の言語進化史観が明治政府の国語政策に浸透し、その地下水脈が米軍の占領のどさくさにまぎれて跳梁してして日本語の破壊に猛威を振るった事実があらためて紹介されたことだろう。

アルファベット至上主義の言語観は「文字は音声を忠実に記録するだけのものであり、言語の実態は音声のみ」という音声言語至上主義を導く。その観点からは、漢字はひたすら「原始時代の遺物」視される。

現在でもいわゆる「言語学」の主流はこの「音声至上主義」だ。もちろん人間の移動手段を「歩行」だけに限って研究する学問があってもいい。しかしそんな狭い領域を研究する学問で鉄道、自動車、飛行機を含めた現代の交通システム全般について発言されても困る。

ただ、日本語論(漢字の位置づけ)としては、白川静博士の主要著作を資料として挙げておいて欲しかった。漢字が訓読みされることによって日本語の本質的一部となっていった事情について、いち早く体系的な説明をされたのはなんといっても白川博士をおいて他にない。

一方、筆者がアイオワ大学のクリエーティブ・ライティング学部が主催した作家の国際ワークショップへの参加記はそれだけで強烈な印象を残す中編小説として読める。

「片耳にピアスをして髪をつんつん逆立てた」青年と初老の柔和なモンゴルの民主運動家がなぜ友達になったのか? 実は青年はリトアニア人でモンゴル人はモスクワ留学の経験があった。2人はロシア語が話せたのだ。

このエピソードを読んで、T.S.エリオットのThe Waste Land(荒地)の冒頭の一節が突然頭に浮かんだ。女性の告白が突然ドイツ語に変るところだ。

Bin gar keine Russin, stamm' aus Litauen, echt deutsch. (全然ロシア人じゃないんです。リトアニアから来ました。実はドイツ人です)

ロシア領リトアニアに住むドイツ系小貴族という不安な存在がこのドイツ語の一行で生々しく暗示される。マルクス風のレトリックを使えば、「人類は言語によって類的存在となる。ただし、特定の個人は特定の言語を話すかぎりにおいて特定の類に属する存在として規定される」とでも言えるだろうか。

1922年に荒地が書かれてわずか20年後、リトアニアやポーランドでは、ドイツ語を話すかロシア語を話すかが何十万の人々の生死を分けることになる。

さいわい日本人は長年にわたって言語のそういった暴力的な力を感じずにすんできた。明治維新で西洋文明と対峙を余儀なくされたのは一握りの政治指導者と知識人だけで、太平洋戦争の敗北も結果としては日本人の言語にはさして大きな影響を与えなかった。

しかし、世界のインターネット化と英語の普遍言語化は、日本人の言語エコシステムに、長期的に見ると、明治維新や敗戦以上のの変化を強いるものになる可能性があるのではないか?

この「日本語の危機」に際して、水村氏は少数のバイリンガル・エリートを育てよと主張し、小飼氏は全日本人の英語能力を底上げせよと主張しているように思う。

私自身は、優秀なバイリンガル知識人の育成と日本人全体の英語能力の向上は一体不可分だと考えている。富士山の原理で、頂上を高くするには裾野を広げる以外ない。

しかし今の時点では、何か具体的な処方箋を議論するよりも「いまそこにある危機」を認識することの方がはるかに重要だとも思う。

この項つづく

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Weblogs IncのファウンダーでMahaloのファウンダー&CEO、ジェイソン・カラカニスがメルマガで今回のアメリカの経済危機に触れ、「これを乗り越えるにはアメリカ人が120%働く以外ない。週休二日制を廃止して土曜も働け!」と叱咤している。

例によってジェイソンらしい極論に思えるが、考えてみると結局はそういうことになる。

働きより20%余計に10年間消費を続けてきたのが今の危機だとすると、消費を20%減らすか、働きを20%増やす以外ない。恐慌とはGDPの10%の減少だという。アメリカの消費が20%減れば空前の世界恐慌だ。それなら20%余計に働く以外ないことになる。

日本人もゆとり世代やニートをもっと働かせる方策を考えるべきなのか?

いずれにしても、言うはやすく…

英語のcome、goの使い方はときとして日本語の「来る」、「行く」と逆になることがあって面くらわされる。小飼弾氏がブログでcome、goについて「English - comeでイケない理由」というエントリを立てているのを読んでこの問題について前に少し調べたことがあったのを思い出した。

一般的に「来る」は「主語が着目されたナワバリに近づく」ことをいい、「行く」は「主語が着目されたナワバリから出る」ことをいうと考えてよさそうだ。この点では、英語のgo, comeも同じ。

ただし英語の場合は「聞き手」がいる場合は「「聞き手基準」になることがある。(ソース:大英和のcomeの説明など)

-Dinner is ready.(ご飯できたわよ)
-I'm coming! (今行くよ!)

というのは「夕食」が「聞き手のナワバリにある」のでcomeが用いられる例。しかし日本語でも「来る」が「私」を主語に取れる場合もある。

-私は曲がり角に来て迷ってしまった。
-おもえば、私もよくここまで来たものだ。

これらの場合は、話者が「曲がり角」や「ここ」に着目して「そこに近づく」ことを表している。

a) 今晩映画見に行くんだけど、いっしょに行く?
b) 今晩映画見に行くんだけど、いっしょに来る?

a)が普通だが、b)の表現も可能だ。b)の場合、話者の意識はすでに映画館に移っていて、そこに相手が近づくことを表現していると考えられそうだ。

セックスのクライマックスがなぜcomeなのか、諸説あるが、comeが用いられるということは、「行った先(エクスタシー)」を基準にして、そこへ「到達する」イメージがあることは確かだろう。

日本語の場合、イクと表現するのは「自分」を基準にして「その外へ出る=我を忘れる」ことがイメージされているのでだろう。

けっきょくイク、クル、go、comeの使い分けは「移動の起点/終点として着目するナワバリ」をどういう基準でとらえるかによると言えそうだ。この基準自身は言語に内在する論理というより、言語外の文化的な慣習によるところが多いように思える。

と、以前ざっと調べたところでそういう結論だったのだが、弾さんのご意見はいかかだろう?

WSJによるとシカゴ・トリビューン、シカゴ・カブス、LAタイムズ、ボルチモア・サンなどを所有するトリビューンがチャプター11申請ギリギリのようだ。

MSNの引用記事

Wall Steet Journal 元記事

WSJによると、トリビューンは借り入れにあたって債権者に「負債総額を年間利益の9倍までに押さえる」と約束しているのだという。現在この比率が8.3と限界ラインに近づいている。また年間の利息支払い総額が10億ドルに達する。そこに経済危機で広告売り上げが急減。MLBのカブスやケーブルチャンネルなどの資産売却も思ったように進まず、ついに危険水域に突入らしい。

もっともこの話の出どころはトリビューンが破産処理に強い投資銀行Lazardを雇ったことにある。これは「破産が近い」と債権者にアピールして土壇場で譲歩を引きだそうという戦術かもしれない。


アップデート: 大方の予想どおり、Tribuneは12/8、シカゴの連邦破産裁判所に破産法11状にもとづく自主破産(会社更生法適用に当る)を申請した。

当面は通常どおり発行を続けるというが、先行きはもちろん不透明。

総資産: $7億6000万
総負債: $12億9700万

債権者
1位 JPMorgan Chase $1.045 billion
2位 Deutsche Bank  $737.5 million

以下、自分もキャッシュが危ない面々。Tribuneへの貸し付けが塩漬けにされてるより、5割でもいいから現金化させるために倒産の引き金を引いたようだ。一種の「貸しはがし」か。

Tribune's Chapter 11 Figures Paint Stark Picture: Here are the Creditors

危機が表面化した時点で、日本の新聞では読売が詳しい記事を載せていた。

米トリビューン社危機、経営環境の厳しさ反映

さて今後は? 再建というより時間かせぎの色が濃い。やはり個別資産のファイヤーセールになるのではないか。しかしシカゴ・カブス、ケーブルTVは売れるとして肝心の紙の買い手がいるのか? アメリカの大型新聞企業の終焉のモデルケースとして注目だ。


大きな地図で見る

ニューヨークタイムズによると、同社は昨年新築したマンハッタンの本社ビルを抵当に入れて2億2500万ドルを借り入れる予定という。ニューヨークタイムズは来年5月に5億ドルの借金の借り換え期限を迎えるため、資金繰りの悪化が懸念されていた。

だんだん寒くなってきた。鍋物がおいしい季節だ。どっかで「人気の鍋物はすき焼き…しゃぶしゃぶ云々」という記事を見かけたが、すき焼きもしゃぶしゃぶも「煮込む」という調理ではないので「鍋もの」とするにはちょっと違和感がある。

それはともかく、「日本酒のお湯割り」を試しているが、なかなかよい。「魯山人の美食―食の天才の献立 (平凡社新書) で魯山人がもっぱらビールと日本酒のお湯割りを好んでいたという話を読んで気になっていた。日本酒というのはアルコール分が15%前後と醸造酒としては異例に強い。飲み続けていると次第に酔って料理の味がわからなくなってしまう。熱湯で割ってワインより少し弱い10%前後にすると食事中かなり長時間お供にできる。

日経BP出版局竹内さんからすすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠 を献本いただいた。

インターネットの普及は、危険な「カウンターナレッジ」(=ニセ情報)の蔓延をもたらした。カウンターナレッジを信じ、数百万の国民の命を危険にさらす大統領。カウンターナレッジで数億ドルを荒稼ぎするインチキ起業家。

―という現状に警鐘を鳴らす本だ。著者は英国の宗教社会学者・ジャーナリスト。

「カウンターナレッジ」というのは簡単にいえば「デマ」だ。ただし「9.11はアメリカ政府の自作自演」とか「サプリでエイズが直る」とかいうたぐいの科学理論やら調査報道やらのもっともらしい仮面を被った悪質なデマを指す。

正直、一読して鬱になる。なぜ世の中にはこんなバカが多いのか? こういう本を読む人間はこんなバカなデマを信じるわけはなし、こんなバカなデマを信じるバカは絶対にこの本を読まない。

だが、そうも言っていられない。インターネットは新聞、テレビといった既存のマスコミの力を急激に削ぎつつある。自動車の登場で馬車が退場したように、テクノロジーの発達はいかんともしがたい。しかし、メディアの革命には、他のあらゆる革命と同様、光と同じくらい闇の部分がある。ラジオと映画を駆使してヒトラーとナチ党はデマゴギーを全ドイツ人の頭に刷り込みユダヤ人、スラブ人、ロマ人、ドイツ人障害者の大虐殺に成功した。

インターネット革命によって新聞を始めとするマスコミが衰退するのはある意味必然だ。しかし、その後に「群衆の英知」によって予定調和の世界が来るのか?

この本はそういう期待が楽観的すぎるかもしれないという深刻な警告になっている。

大根の首に茎が残っている。これが意外にうまい。汚れているところを捨てて小口から薄切りにしておく。

ご飯半カップ、水400~500ccを鍋に入れ、吹きこぼれない程度の中火で5分ほど煮る。大根の茎を入れてさらに2-3分煮る。器によそってから味噌を1さじ落として、かきまぜながら食べる。夜食に好適。最初から大根を入れてしまうと、しゃりっとした歯ごたえと色がなくなってしまう。

味噌の代わりに酒、水、醤油、同量にリケンの昆布出汁の素を一振り入れて軽く湧かした汁を落としてもよい。

味噌といえば、良い味噌が手に入ったら胡瓜の味噌漬けも簡単でよい。胡瓜に薄く味噌をまぶしラップでくるんで、冷蔵庫で1日おく。味噌を洗い落として薄切りにし、好みで生姜の繊切りを加える。

New Yor Timesの速報によると、ブッシュ政権と下院が支持するビッグ3救済案を上院が拒否した。Auto Bailout Talks Collapse in the Senate〔自動車救済案、上院が拒否〕

一時は妥結寸前まで行ったが、自動車労組(UAW)が賃金、年金を来年から引き下げることに同意しなかったため、上院は話合いを打ち切ったという。

GMとクライスラーの資金繰りは「ここ数週間で危機的状況を迎える」とされており、公的資金の注入がなければ、2009年1月20日のオバマ新政権の発足前に破綻する可能性がある。

ビッグ3の経営悪化の最大の要因は自動車労組に守られた高賃金と手厚い医療保険、年金制度にあるというのは衆目の一致するところ。一度破綻させなければ、いくら公的資金をつぎ込んでも底なしのブラックホール化は必至だ。

日経 米自動車救済法案、協議決裂 政府支援白紙に

日経コンピュータ700号記念特集に書いた記事を経営とIT 新潮流 2008」にソーシャルウェブが開くビジネスの新世紀として再掲していただいた。

9ヶ月前の執筆で、当時はまだ金融バブルが破裂しておらず、その影響については書いてない。しかし全体としてみると、現在でも見当外れにはなっていないと思う。「ソーシャル・ウェブ入門」の簡単なアップデートにもなっているので、お手すきの折りにご一読いただきたい。

ウォール街の最有力投資ファンドの運営者でNASDAQの元会長、バーナード・マドフ(Bernard Madoff メイドフ、メードフの表記もある)が12/12、FBIに詐欺の疑いで逮捕された。被害総額はなんと500億ドル(約4兆5000億円)。個人が行った詐欺としてはおそらく史上最大となる。

犯行の手口は典型的なPonzi詐欺。「ネズミ講」と訳されることもあるが、不正確。「ネズミ講」にあたる英語はpyramid schemeだ。

「無限連鎖講の防止に関する法律」という法律の名前でもわかるとおり、ネズミ講の本質は「会員が無限に連鎖する前提において…下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配する」仕組みだ。これに対してPonzi講は、「実現不可能な高配当を約束して投資を募り、その資金であたかも利益があったかのように配当することによってさらに投資を募る」もの。簡単にいえば故意の自転車操業だ。「下位の会員が上位の会員に分配する」という多段階制ではない点がネズミ講とは異なる。



CNBCのキャスターが、「フィフティー・ビリオン・ダラー」と原稿から読み上げながら、桁を間違えたかと不審な表情をしているのがおかしい。解説者が「間違いなく500億ドルだよ。ものすごいレバレッジが効いていてそういう額になった」と説明している。

要するに1%の証拠金で外為先物を買っていれば、損失は100倍になる。ロケット工学と呼ばれる複雑怪奇なハイテク金融商品のレバレッジ倍率が正確に何倍になるのか、専門家でも蓋を開けてみるまでわからないことがあるるという。

Charlie Gasparino記者の解説によれば、マドフのファンドは10年から15年にわたって年率8%の配当を続けてきたという。これは長期の平均運用成績としてとうていあり得ない数字だ。

実は一部の専門家は昨年あたりから危険信号を読み取って顧客にマドフのファンドに投資しないよう忠告していたという。にもかかわらずFBIが動くまでなぜSECが不正を見抜けなかったのか? SECにとっては大汚点であり、今後、監督責任が厳しく追求されるはずだ。

マドフはウォール街の最有力者の1人で、もっとも信頼される人物だったという。そのマドフのファンドがまったくの詐欺だったということになっては投資家心理はいやが上にも冷え込むだろう。

マドフはまた各種のチャリティーに巨額の寄付を続けていたという。詐欺の発覚で苦境に追い込まれる慈善団体が多数出るもようだ。

こうなるとワールドコムエンロンの破綻が小火に見えてくる

ちなみに事件の主役たちだが、ワールドコムのバーナード・エバーズは25年、エンロンのスキリングは24年4ヶ月の刑で服役中だ。

トーハンがセブン‐イレブンの正体(金曜日刊)の配本を拒否したことが問題になっている。著者古川琢也氏はブログで次のように書いている。

『セブン-イレブンの正体』の委託配本を、出版物取次最大手のトーハンが拒否してきた。折衝に当たった(株)金曜日の担当者によれば、同社の拒否理由は「取締役の不利益になることはできないから」(本の中でも触れているが、セブンーイレブン・ジャパンの鈴木敏文会長はトーハンの出身であり、現在は同社副会長も兼務している)。

本の内容の当否はさておき、日本の出版システムの要となる大手取次が会社幹部の私的な利害を理由に配本を拒否するとは信じがたい。これが事実なら公器としての自覚をまったく欠いている行動といわれても仕方ないだろう。

日経ビジネスの過去記事(92年3月号)にトーハンが大学生協を日販に取られた事件の解説があった。

【誤算の研究】トーハン(旧東京出版販売) 物流整備の遅れ読めず 日販急迫、CIで挽回へ

 

上瀧社長は「取引変更の事実を知ったのは新聞報道の直前。寝耳に水だった」と言うが、そうだとすると同社の危機管理に不備があったことは否めない

この上瀧社長が現在も代表取締役会長としてトーハンに君臨している。セブンイレブンの鈴木会長はトーハン出身でかつて上瀧氏の部下だったという。

結局ワンマン体制というのはとかく、

有能な人間を追放→イェスマンの茶坊主を側近に抜擢→抜擢した茶坊主を現場の要所に配置

という方法で権力基盤を固めていく。そういう会社はやがて全社的に

上から言われないことは一切やらない→上が嫌いそうなことは先回りして一切やらない→上が嫌いそうな情報も一切上げない

という気風が瀰漫して転落への道を歩む。

普通の会社ならとっくに破綻するところ、新聞、取次などは戦時統制経済の遺産に守られて安泰だった。

しかし、それもいつまで続くのか?

アップデート 週明けにトーハンは「拒否は担当者の独断」という線で折れ、セブンイレブン本の配本を受け入れた。トカゲ対応はいただけないが、当然ではある。

平凡社の「社主」じゃなくて「社酒」はホッピーの焼酎割だそうだが、当方はホッピーのウィスキー割を愛用している。どちらも麦系の酒なのでたいへんよくなじむ。ホッピー1本330ccにウィスキー30cc(一般的なシングル相当)でだいたいビールと同じアルコール度数になる。(当方の標準レシピはホッピー半壜にシングル1の割合)

ウィスキーはもっぱらティーチャーズ(Teacher's)だ。何十年か前、ギャビン・ライアルのハードボイルド「死者を鞭打て」の冒頭に登場するので買ってみたのがきっけけ。ピートの煙の匂いが強く、モルトの風味がしっかりしている。薄めのハイボールにしても負けないところが気に入っている。バーボンもいいが、安いバーボンはとげとげしく、ワイルドターキーなどそこそこ飲めるブランドはけっこう高い。ティーチャーズは安売り店なら1000円ちょいとお値打ち。

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バグダッドを電撃訪問したブッシュ大統領は記者会見の席で地元のテレビ局の記者にいきなり靴を2度に渡って投げつけられたが、いずれも見事にかわして無事だった。混乱が収まった後、ブッシュ大統領は、「報告できることは、いまの靴はサイズ10だったということぐらいだな」とジョークを飛ばして会見を続けたという。

スローモーションを見ても62歳とは思えぬ反射神経。ここで靴に当っていたらアメリカの国威をさらに大幅に下げるところだった。最近唯一の明るいニュースw

Appleは12月16日、「2009年1月のMacworldを最後に、このイベントから撤退する。またジョブズはMacwolrd 2009の基調講演を行わない」ことを明らかにした。これに対して主催者のIDGではApple抜きでも2010年のMacworldを開催すると発表した。

Appleでは撤退の理由として「トレードショーの役割はかつなく小さくなっている。Appleストアには毎週350万人が訪れる。またわれわれはApple.comウェブサイトを通じて数億人の全世界のAppleユーザーに直接最新の情報を届けている」としている。

だからといって、Macコミュニティーのシンボル的なイベントから撤退する理由にはなるだろうか? Appleが空前のキャッシュを貯め込んでいることを考えれば不況によって経費節減を迫られているはずもない。

するとやはりジョブズの健康状態に目が向く。Macworldはジョブズがカリスマを発揮する場であるからこそAppleにとって意味があった。唐突な発表のタイミングといい、ジョブズがキーノート講演ができない―将来もできる状態に回復しそうにない―ので、撤退の理由を無理やり作り出したのではないかという疑いが残る。

TechCrunchのJason Kincaidはマーケティング上の理由を種々あげてジョブズの健康説を否定しようと涙ぐましい努力をしている。

しかし投資家の間にはジョブズ後のAppleはどうなるのかという不安が再燃している。この発表を受けてAppleの株価は5%下げた。

東京に出たついでに築地で少々買い出し。寿司屋にはえらい行列ができていたので、歌舞伎座裏の和風ビーフシチューにするか、と歩き始めたところ、日比谷線築地駅のすぐ裏でなにやらいかめし気な店が目に入った。「つきぢ田村」とある。ははあ、これがNHKの料理教室その他、テレビでおなじみの田村隆氏の会席料理の店か。たしか手軽なランチ弁当があったはず、と思い出して入ってみた。

1F「大原」という椅子席で予約なしで3500円の昼の弁当を出している。これがテレビで見る田村隆氏の人がらのまま、味は繊細、仕事はていねい、気取らずに実質があって、ボリュームは豪快、というたいへんなお値打だった。

最初に刺身が出だ。ぶり、まぐろ、タイの厚切りが2切れずつ。味はもちろんだが、これだけで十分一品になる。続いて二段重ねの重箱と汁、飯。

上段は煮染め、焼き物、卵焼きなどしっかりした味の古典的重箱料理。下段には薄味の暖かい煮もの。

おいしいのはむろんだ。通路の向こうでは品のいい年配のご婦人の2人連れがやはり弁当を食べていたが、「おいしいわね」を連発していた。が、ボリュームにも驚く。食べても食べてもなかなかなくならない。だいたい汁に入っているしんじょが楽にピンポン玉くらいある。高級和食店のランチの標準からいえば間違いなく二人前だ。

月曜日は特別にサービスでデザートがつくということなので血糖値を上げて消化を助けるために汁粉と抹茶を頼んだ。(女性がよく「甘い物は別腹」というが、理論的にも理由がある)。

店を出ると、イソップの狼ではないが「喰った、喰った、う~む」状態。天気もよかったので銀座までのそのそと散歩。大いに満足した。

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庭の蝋梅が咲き始めた。梅という字がついているが梅の仲間ではないという。しかし花の香りは梅に似ていなくもない。つぼみが盛大についているので、1月いっぱい冬枯れの庭をにぎやかにしてくれそうだ。

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【金融バブル】バーナード・マドフの4兆k5千億円詐欺【底なし泥沼】

【天に唾】毎日新聞ウェブサイト、わいせつ捏造記事発覚【自滅】

【アメリカの新聞】トリビューン・グループ、チャプター・イレブン【絶滅の危機】

【Yahoo崩壊】ジェリー・ヤンついに詰め腹【遅杉】

【司法省】Google、株価は下げるが、シェアはさらにアップ【怖い】

【tech系ブログ】TechCrunch本家3位、日本版4位【祝】

【ウェブアプリ】Dropboxはぶっちぎりで今年のベスト【使ってます】

【Weblogs Inc.】ジェイソン・カラカニスを囲んでブロガーディナー【Mahalo】

【水村美苗】日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で【書籍のベスト】

【アメリカ】ブッシュ、靴攻撃を見事にかわす【明るいニュース】

順浮動w

出版社も含めて、マスコミというのは紺屋のなんとかで中の情報を外に出すことにいちばん抵抗感の強い業界だ。それがここに来て殻を破って読者と会話を試みる動きが出ている。

メジャー出版社のブログとしては今年6月にスタートした今日の平凡社が先輩格だ。先日すでにエントリーが600本を超えたのはりっぱ。スーパーブロガーのいしたにまさきさんも「反応とか言う前に、とにかく6ヶ月、600本やってみなさい」とアドバイスしてたが、言うは易く、なかなかたいへんだ。

それに続いて最近、日経BP出版局がブログを始めた。これは竹内さん(いしたにまさき・コグレマサト両氏を世に知らしめた「クチコミの技術」の担当編集)あたりが首謀者のようだが、こちらもおもしろい。営業チームだけでなく編集部門も加わっているのが意欲的。

干場社長の女王様以下ディスカバー21の営業チームが騎士のコスプレで登場する「女王様の部屋」が終了してしまったのは残念。来年はぜひ「干場姫の大奥」とかで再開していただきたいもの。

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飯島愛が自宅マンションで死亡しているのが発見された。J-Castは、「警視庁によると、事件性はなく、自殺の可能性があるとみて調べている」と報じている。

仮に自殺とした場合、体調や経済的問題などが取りざたされているがそれだけでは理由としては弱い。やはり鬱があったのではないか?

90年代初期、バブル時代に「Tバックの女王」としてイロモノとして登場したが、独自のキャラを作って地位を確立、バブル崩壊にも生き残ったのだが…偶然かそうでないのか、2度目のバブル崩壊の大波の中で去っていったことになる。日韓ワールドカップの際にあまりに不可解な判定が続出したことをテレビでただ1人指摘したことが印象に残っている。テレビタレントとしてはめずらしく人間として存在感のある女性だった。

面識があった小飼氏がこう書いているが、納得。

私が「サンデー・ジャポン」で逢った中では、一番「オンエア」モードと「ノーマル」モードの差が小さい人だった。もっと平たく言うと、「まっとうな感性の持ち主」。…それが命を縮めたのは確かだと感じる。

日経BPの谷島宣之編集委員が、年明けから日経コンピュータ編集長に就任、記者としては第一線を退くことが自身のブログ記事で明らかになった。

谷島さんとは日経コンピュータ700号記念特集にソーシャル・ウェブのアウトラインを紹介する記事を書かせていただくなど、なにかとおつきあいさせていただいている。今月初旬、TechCrunch編集部とBP谷島組で合コン(色気なかったがw)忘年会やった折りに、ちらりとそんな話を耳にしていた。なんにしても激動、激震の年に向かって日経BPのフラグシップの一つの舵取りを任されることになったのは、アメリカ人の好きな言葉でいえば、challenging、たいへんだがやりがいも大きいと思う。

この数年で日本のエンタープライズ・コンピューティングも大きく変貌を迫られそうだ。そのときに日本企業がなおいっそうガラパゴスになって沈むのか、ピンチをチャンスに変えて構造改革に成功するのか? メディアの果たす役割は大きい。谷島さんの大胆、細心なリーダーシップに期待したい。


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