上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ニュースを見ようとチャンネルを切り替えているとちらりと「ジョー・マクドナルド」というテロップが目に入った。引退した高校教師風の初老の男がジャニスという昔の恋人について語っていた。

ジャニス? ジョー? しかしやっぱりジャニスはジャニス・ジョプリンのことで、インタビューされているのはカントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュのジョー・マクドナルドだった。このバンド名に覚えがあるようだったら歳が知れる。ウッドストック世代だ。

番組はNHK制作で、初期の恋人、ジョー・マクドナルドと最後の恋人デビッド・ニーハウス、それに最初のバンド、Big Brother and the Holding Companyの友人たちの座談会だった。

容姿へのコンプレックス、いじめに遭った高校時代、婚約するが、相手に裏切られる…一夜にして大スターへ…ジョー・マクドナルドとの別れ、ヘロインとアルコールの乱用、その場限りの男遍歴、バックパッカーのデビッド・ニーハウスに出会うが、これもヘロインが原因で去られる…そして27歳でレコーディング中にヘロイン中毒で急死。思い出せば多くは当時から流れていたうわさではあった。しかし目の前で当事者が語るのを聞くとおもむきはまるで違う。映像(ことにHDTV)の力はすごい。

映画「ラストワルツ」でThe Bandのロビー・ロバートソンが「なぜ解散するのか?」と尋ねられて「こんな生活は不可能だからさ。見ろ、みんな死んでる…ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン…」と答えていた。調べてみると、ジャニスが死ぬ直前、The Bandは「フェスティバル・エクスプレス」という列車でカナダを横断するツアーでジャニスと共演している。なるほど…

「クライ・ベイビー」ではネパールのカトマンズが歌われている。これはバックパックの旅に出たデビッド・ニーハウスの目的地で、ジャニスは最後までニーハウスを愛していたようだ。しかしニーハウスはアフガニスタンのカブールのホテルでふとTime誌を目にする。そこにジャニスの写真が掲載されているのを見てニーハウスは一瞬で事態を悟ったという。

やがて香港にたどり着いたニーハウスはレコード屋で店員に頼んで死後にリリースされた最後のアルバム、Pearlをかけてもらう。店員が針を落とすと、そこには自分のことが歌われていた。「ぼくは普段は感傷的な人間じゃない。が、このときは泣いた。今でもジャニスの話はつらい」とニーハウスは涙ぐんで語っていた。

しかし、この番組、よくこれだけなにもかもさらけ出した証言が撮れたと感心する。こういう番組を作ってくれるならNHKに金を払うのも仕方がないか、と思わせる力作だった。

HV特集 世界のディーバ 男と女の物語「ジャニス・ジョプリン 恋人たちの座談会

スポンサーサイト

うちの庭には何十年も前からヒキガエルが出没する。一番近い田んぼや畑まで2kmくらいある街中で、近所にオタマジャクシが住めそうな池も見あたらないのにどうやって代々繁殖しているのか不思議だ。ここ数年みかけなかったので心配していたところ、ひさびさに尊顔を拝した。愛嬌のある顔をしている。

080616_garden_toad.jpg

夏だ。蒸し暑い。

グラスにミントの葉、砂糖小さじ1を入れてマドラーかスプーンで軽くつつく。氷を大量に加えてその上からバーボン適量を注ぎ、ステア。最後にソーダを静かに注ぐ。

バーボンが手元になかったのでスコッチで作ったが、ま、これもそれなりにうまい。バーボンの代わりにラムを使い、ライムを一切れ搾るとモヒートになる。

ミントの葉は多めに入れる。スーパーで売っている1パックの半分くらい入れておくと、そのまま1回くらいお代りが作れる。

080712_mintjulep.jpg

先週「毎日新聞」をYahooで検索すると「検索のヒント」がこうなっていた。

毎日新聞 侮辱記事/毎日新聞 廃業/毎日新聞 英語版/毎日新聞 まとめ/毎日新聞 反日/毎日新聞 英語版 侮辱/毎日新聞 低俗/毎日新聞 悪行/毎日新聞 侮辱/信濃毎日新聞

最後の1件以外すべて「変態コラム」関連のキーワードで思わず笑ってしまった。毎日jpサイトを見ると現在(7/25)も自社広告だけ。有料広告はまったく目につかない。

事件の経過は「まとめサイト」に詳しいが、要は、英文毎日でライアン・コネルというオーストラリア人の社員記者が「六本木のクラブでは日本人の弁護士が豚を獣姦してから食っている」などという下劣卑猥な記事を7年も掲載してきたことが原因である。

これが5月下旬からインターネットで批判され始めたようだ。6月に入って2chにスレッドが立ってもしばらくは毎日新聞はほおかむりを続けたが、火の手が収まらないためコラムを閉鎖、記者と上司を処分する。しかし処分された上司の一人、デジタルメディアの責任者が社長に就任、さらに「誹謗する相手は訴える」という意味の声明を発表―と、考えられるかぎり最悪の対応をする。以後、火の手はインターネットからじわじわとメインストリーム・メディアにまで広がってゆく。

毎日の変態コラムに弁解の余地はない。素性不明の雑誌のエロ・グロ記事を「毎日」の名前を冠してメディアで興味本位にまるごと引用すること自体「記事ローンダリング」であり、不見識きわまりない。しかし引用と称してねつ造を常習していたのだから、問題はジャーナリズム倫理上、最悪の犯罪だ。ニューヨークタイムズではねつ造記事を乱発した記者が懲戒解雇されただけでなく、ハウエル・レインズ 編集主幹とジェラルド・ボイド編集局長が辞任している。ところが毎日は責任者が社長に昇格しているのだから…

J-CASTが大手メディア系サイトとしては初めてとりあげる。(6/20)

日経BPが、スポンサー離れの動きを報じる(7/8)

西村博之のコメント

ただ、社会がネットに足を突っ込んでしまった以上、ネット上の出来事が、社会に影響を与える出来事になってしまっているのですね。

現在、2chをはじめとするインターネットを「暴徒だ、右翼だ、無知な大衆が生意気だ」と罵倒する評論家が何人か現れている。本人は援軍のつもりかもしれないが、こういう燃料の投下は炎上を長引かせるだけだから毎日としては迷惑なことだろうアップデート:毎日自身の意見と判明。

アメリカでブログがメディアとして認知され始めたのはトレント・ロット事件がきっかけだった。2002年に共和党のトレント・ロット上院議員が共和党保守派の長老、ストローム・サーモンド上院議員の誕生パーティーで「あなたが大統領になっていたらアメリカはもっとよくなっていただろう」と挨拶した。ところが、サーモンド上院議員は1948年の大統領戦に出たときに人種差別の維持を公約のひとつに掲げていた。

政治ブログが発言を報じたことでロット議員に対して「差別を擁護した」として非難の声が上がり、上院院内総務の辞任に追い込まれる。ところが、誕生パーティーにはたくさんの報道関係者が出席していたのに、誰もこの発言を報道しなかったことが明らかになった。これ以後、メインストリーム・メデイアの「内輪意識」が大きな問題として認識されるようになる。

このままずるずると泥沼を引きずれば毎日新聞は先進国のメインストリーム・メディアがインターネットによって経営に壊滅的な(かつ恥さらしな)打撃を受けた最初で(もしかすると最大の)例になりかねない。

毎日新聞はそれでなくても経営が薄氷を踏むような状態にある。しかし事態の収拾の方法―やる気になりさえすれば即座に実行可能な―はまだひとつだけある。社長の辞任だ。

毎日新聞には、ゴッドハンドこと藤村新一の旧石器偽造を暴くという日本の考古学全体を救う偉大な功績がある。ここで一から出直してデジタルメディアへの取り組むモデルとなることを期待したい。

前の記事で「毎日新聞が一から出直す」ことを期待すると書いたが、今のところ毎日新聞の対応はその方向に進んでいるとはいいがたいようだ。

毎日新聞は変態コラム事件について、「匿名ネット社会の暗部がただごとではなくなっていると恐怖を感じる」という見解を表明した。いちおう「『開かれた新聞』委員会」という委員会の委員の意見を聞く、という形をとっているが、そもそも毎日お手盛り委員会なのだから、外部には毎日自身の意見と受け取られるのは自然だろう。

それについてのネット側の反応は以下のとおり

080727_mainichi_2ch.jpg

いっぽう、毎日グループ友好企業の毎日コミュニケーションズの100%子会社MCプレス(竹橋のパレスサイドビルに毎日新聞本社に同居)が過激なエロDVDを付録にした雑誌を4誌発行していたことが暴露された。

DVD人妻デラックス 若妻たちの絶頂をDVD2枚に5時間収録! 良い妻良い母の気持ち良すぎる浮気セックス、ねっとり300分!のようなドル箱雑誌が「匿名ネット」ごときの指摘をきっかけに廃刊に追い込まれたことについての憤懣が冒頭のような「意見」を吐かせたのだろうか。

全国紙の「友好企業」が本社ビルの2階か3階で、ガラス窓ごしに歩道が見える状態でエロビデオ撮影し、ネットで売っていたとは賞めてもいいぐらい大胆だ。別にエロビデオを製作してウェブサイトで通販するのが悪いとはいわない。新しいメディアはポルノから普及していくのは写真からVTRまで歴史の示すところだ。しかし一方でその新聞が紙面でポルノを含むネット規制を声高に叫んできたとなると、控えめに言ってもいささか不整合だろう。

毎日の反応を見るかぎり経営陣の本心は依然「ネットイナゴがうるせーんだよ」で固まっているようだ。もちろん西山事件とは違って一連の事態にはどれをとっても「国家的重要性」などはない。しかしインターネットに対する認識と対処が根本的に間違っているというのはメディア企業にとって十分深刻な問題だろうと思う。

ずっと気になっていた「プルーフ・オブ・ライフ」をようやく借りて見ることができた。公開されたときに劇場で見ようと思ったのだが、ラッセル・クロウとメグ・ライアンの不倫のゴシップが先行して営業の出鼻がくじかれるという不運があって上映期間が短かく、見逃していた。人質奪還作戦が非常にリアルで、エクアドルの首都キトーとその付近のアンデスの空撮が息を呑むほど美しい。

ただし、映画評論家的にいうと人質取り返しの交渉過程の描写が長すぎて中だるみになる。星5つが満点として星3つが客観的な評価か。

テイラー・ハックフォード監督の音声コメントを聞きながらチャプターをあちこち見返しているうちに、この映画、かなりストレートな「カサブランカ」のリメークだと気づいた。そう思って見るとラッセル・クロウの独特の存在感は現在のハリウッドスターの中ではいちばんボガート的だ。(残念ながらクロウにはボガートの都会的な軽妙さはないが)

北大路魯山人は毀誉褒貶という形容はこの人のためにあるかと思われるほど実像のわかりにくい人物だった。それがこの新書で功績も欠点もくっきりとわかる。本当は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した同じ著者による「知られざる魯山人」を読むべきなのだろうが、とりあえずこちらの方が手軽だ。

その上、この平凡社新書には家庭でも再現できるレシピがいくつも写真入りで載っている。著者は口絵の料理をし、写真を撮り、さらには器の一つ(織部丸鉢)まで自作している。それがいずれも半端な玄人ではかなわないできだ。世の中には驚いた才人がおいでになるものだ。

納豆雑炊は試してみたが、たしかにうまい。甘海老の味噌漬け、茄子の胡麻あんかけ、などこれから試してみようと思っている。

もっとも魯山人の能書きをあまりいちいち真に受けるのも考えものだ。魯山人の死因は肝臓ジストマで、どうやら鱒の刺身が原因だったらしい。ま、そこまで命がけで物を喰うこともない。時間と予算の許す範囲で適当に割り引いて実践すればよいと思う。

080731_rikenkobu.jpg

和食が面倒なのはいちいち出汁を取らねばならないところだ。鰹出汁はまだしも、昆布は出汁を取った後の昆布の始末に困る。煮物や佃煮にするなら醤油を効かせなければならず、無用に食塩を摂ることになってしまう。

従来のインスタント出汁もほぼ3分の1が食塩だ。一日の摂取量の目標が6.3gとされているが、インスタント出汁を15g使ったらそれだけで食塩を5gも取ることになってしまう。これに醤油、味噌などを加えると軽く10gを超えるはず。

去年、リケンの「素材力」シリーズを発見した。効能書のとおりなら、「食塩、化学調味料をいっさい使用しておりません」ということだ。しかも昆布エキスと昆布粉末が原料なので、不足しがちなカリウムも摂れる。食塩を使っていないので使い切りのスティック包装で痛むのを防いでいる。

ということで、昆布出汁、イリコ出汁など、「素材力」シリーズを愛用している。さすがに香りは本物を使ったようなわけにいかないが、魯山人には内緒だが、味は普段の料理には十分と思う。

これで無塩ないし微塩のトリガラ出汁があると理想的なのだが。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。