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「日本からTechCrunch50カンファレンスに応募しよう」というプロジェクトを仲間と手弁当で始めた。その件で6/6(金)には本郷キャンパスを訪問してセールピッチ。考えてみると用件で訪れたのは卒業以来これが初めてだ。敷地内の学士会館の分館でビールを飲んだことはあるのだが、どんな事情だったかすでに記憶が定かでない。

ちょうど夕暮どきだったので技評の和田副編を「呑喜」へご案内しようと思い立つ。創業は明治時代というおでん屋だ。この界隈を代表する老舗である。実は学生時代は「呑喜」はちょっと敷居が高くて(客の年齢層、料金ともやや高め)先輩に連れられて数回来ただけだった。おでんというとこの近所で、痩せた婆さんが1人でやっているもっと小さな店を愛用していたのだが…どう考えても何十年も前になくなっているはず。が、本郷通りを下っていってなかなか呑喜が見つからない。農学部の前あたりと思っていたので焦りかけるが、携帯で調べるともう少し先だった。

ご主人はますます健在、壁も木のカウンターもいい具合に時代がついている。大鍋に汁がなみなみとはられてタネがゆらゆらしている。鍋が深く、濃い口醤油を使っているので汁は真っ黒に見えるが、実は鰹出汁の薄味でさっぱりしている。汁が濁るのを嫌ってイモはジャガイモを使うところが多いのに、ここはサトイモを使っているのがうれしい。(吉田健一の「東京の昔Amazon)」に出てくる「本郷のおでん屋」はここだと一人決めにしている)。

[本郷のおでん屋、「呑喜」再訪―ご主人健在]の続きを読む
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アルファブロガーあるところに徳力さんあり。

TechCrunchもお世話になっているAMNが渋谷に引っ越したので実はよくご近所に行ってるのだが、なかなかお目にかかるチャンスがない。

徳力さんに最初にお目にかかったのは日経BP本社で開かれたコグレ、いしたに両氏の「クチコミの技術」の出版記念セミナーだったはず。

ずいぶん昔のような気がする…が、リンク先のページを確認してみるとまだ1年2ヶ月にしかならない。この1年えらくいろいろなことがあったが、これからもいろいろありそうだ。

貧乏ヒマなしとはよくいったものと笑えてくる。

ちなみに朝日の記事だが、トレント・ロット上院議員のスキャンダルをブログが注目を集めるきっかけの一つとして取り上げているのは、記者もよく勉強している。

人種差別主義者だったことで知られるストローム・サーモンド上院議員を誕生日のパーティーでロット上院議員が賞賛したのがブログで取り上げられて事件となったもの。

ソーシャル・ウェブ入門で詳しく説明しておいたのだが、読んでいただけたかなw

東京在住のCrunchGearのレギュラー・ライターSerkan Totoさんが、いよいよTechCrunch本家に進出。

初寄稿は「Twitter方式で携帯小説を書く」quillpillというサービスの紹介。たまたま当方の翻訳シフト中に目にしたので大急ぎで訳した。

Totoさんは生まれも育ちもドイツなのに実に明快な英語を書く。ドイツ語は英語のイトコみたいな言語とはいえ、外国語には違いない。私もTotoさんの半分とはいわず、4分の1くらいのレベルの英語が書けるようになるといいのだが。

ちなみに日本版を手がけるGenkiiという会社もおもしろそうだ。

マイクロソフトからの買収の申し入れをめぐるジェリー・ヤンのこれまでの経営判断は控えめに言っても合理的とはいえなかった。しかしついにニューヨークタイムズのコラムがヤンを名指して「辞めろ」と書いた。「Oh Jerry, It’s No Longer Your Baby(おお、ジェリー、Yahooはもはやきみの赤ん坊ではない)」。

TechCrunchでマイク・アリントンがこの記事を取り上げてヤンの辞任は必至として後継者を予測している。

どうしてこういうことになったのか?

株価の推移というもっとも基本的な事実を見てみよう。Yahoo株は2006年1月の43ドルをピークに2008年1月の21ドルまで、わずか2年の間に50%以上も値を下げた。この間に株主が被った損失は300億ドル近くになる。公開企業としては決定的な危機というしかない。

NYTのコラムはまさにこの点を突いている。

ジェリー、きみが今のような億万長者になったのは、世界中の人々がきみの会社の株を買ってくれたからだ。人々はこの投資を守るためにきみが正しい行動を取るものと信じたのだ…Yahooの独立を維持したいとかMicrosoftには我慢がならないとかいう感情が、他人の金を預かる善良なる管理者としての義務を妨げるようなことがあってはならないのだ。

Microsoftによる買収こそ、長年にわたる株価の下落に苦しめられてきた株主にとって最後の、かつ最良のチャンスだった。今やそのチャンスは去った。…私はYahooのCEOとしてのきみの命数は尽きたと思う。誰か他の人間―誰の利益のために自分が働くべきなのか理解している人間がとって代わることが関係する全員にとって利益になると思う

会社を自分の思い通りに処分したかったら株式を公開すべきではない。ひとたび株式を公開したら他人の金を預かっているのだが、それを誠実に運用する義務が生じる―NYTの記事はジェリーの態度を「大企業のCEOとしてまれに見る株主無視の態度」と批判した。

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が、この期に及んでもシリコンバレーにはヤンを擁護する声が後を絶たない。TechCrunchのコメント欄にも1人、涙目でヤンを弁護する長文のコメントをつけ続ける関係者がいる。

シリコンバレーは起業家の町だ。そして現在スタートアップ企業を上場するのはSOX法や一般株主の保守化などによって不可能に近い。出口戦略としては既存の大企業による買収しかない。つまり「GoogleかYahooに会社を買ってもらう」のがシリコンバレーの住民共通の夢なのだ。YahooがMSに買収されるということは夢の半分が消えることを意味する―少なくとも多くの住民はそう信じているようだ。

下はガレージでお気に入りのプロジェクトを立ち上げたばかりの大学生から上はYahooの取締役会にいたるまで、「気前のいい大パトロン」としてジェリーにはシリコンバレーの絶対的アイドルだった。ジェリーはいつしかこの「おだての輿」に載ったまま裸の王様になっていったのだろうと思われる。

そうしてシリコンバレー内部の迎合的な空気だけを世界のすべてと勘違いして、あらゆる手段でYahooを救う道を考えるべきときに、あらゆる手段でMicrosoftを追い払う道を暴走し始めてしまったのだろう。

ジャン・リュック・ゴダールの映画にジャン・ポール・ベルモンド演じるフェルディナンという主人公がその気もないのにうっかり自爆死してしまうという作品があったのを思い出した。Yahooというインターネットを代表する巨大企業がかくもあっさり、かくも不条理に自爆するとは―事実は映画よりも奇妙だ。


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