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どうやらYahooの取締役会はMSの提案を拒絶することにしたようだ。買収提案発表以来、すでに13%も下げていたMSの株価はさらに下がるかもしれない。Yahoo買収の代金はキャッシュとMSの株を充てることにしているから、MSの株が下落すると資金負担はさらに増える。さすがのMSにとっても80億ドルの損となると頭が痛いだろう

しかしMSは負担が耐えられないとみたら提案を撤回すればすむ。多少時間がかかっても株価はおおむね元に戻るはずだ。一方Yahooにはどういう成算があるのか?

このまま収益が改善しなければ数年後にはハゲタカ・ファンドの餌食になって細切れにされて叩き売られてしまうだろう。

ではGoogleに広告部門を任せるか? 短期的には収益は改善するだろうが、実質的にはGoogleの子会社化への道だ。しかも独禁法による規制のためGoogleが正式にYahooを買収できる可能性は(MSのバルマーがつとに指摘したとおり)ほとんどない。

Googleは買収という資金負担なしにYahooを意のままにリモコンできることになる。

MSのYahoo買収というのは堕地獄寸前のYahooに垂らされた救いの糸だ。もちろん上で糸を握っているのがバルマーだから決して極楽への道ではないが、他の道と比較すればいちばんマシな選択のはず。

結局ファウンダー、ジェリー・ヤンの個人的なプライド(とMSへの嫌悪)が最大の問題ではないのか?

ラリーとサーゲイは笑いがこらえきれずにいるだろう。こうなってくると、何がどう転んでもGoogleには勝ちだけあって負けの目はない。

アップデート:英国のTimesによると、YahooはAOLとの合併を考えているという。もし事実ならジェリー・ヤンはAOLを飲み込むことでMSによる買収のメリットを消す―ポイズンビル―ことができると考えているのだろうか?

Yahooの経営を改善するという方向からいえば本末転倒だ。しかし創業者の肥大したエゴで危機に陥る会社は数多くある。というより一代で急成長した会社が失墜する原因の半分以上がそれかもしれない。

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接戦が続くと思われていた民主党予備選だが、ここへきてヒラリー・クリントンが追い詰められている。

ヒラリーは土曜日のネブラスカ、ワシントン州、ルイジアナ、日曜日のメイン、と立て続けに落とした。選対マネージャー更迭してテコ入れをはかっているが、今日のメリーランド、バージニア、ワシントンDCをすべて落とすようだといよいよ土壇場になる。

ただし最近負けた州はあまり代議員の数は多くない。また民主党の場合、党大会代議員が「勝者総取り」ではなく比例配分される州が多いので、負けたといってもゼロではない。たとえばメイン州で決まった代議員数はオバマ15のヒラリー11だ。現時点での獲得代議員総数は、

クリントン:1148 オバマ:1121 (CNN Election Center

とまだかろうじてヒラリーが上回っている。

もっともこの代議員数はCNN独自の集計によるもので、図のsuperdelegatesというのがクセモノだ。これは民主党選出の連邦、州の議員、知事、民主党役員などで、どの候補に投票するか自由に選択できる権利がある。風向き次第ではこのスーパーデレゲートとかPLEO(Party Leader and Elected Official)と呼ばれる代議員の支持ががらりと変わる可能性もある。

ちなみに共和党の代議員獲得状況は、

マケイン:723、ロムニー(撤退):286、ハカビー:217、ポール:16

とマケインが大きくリードしているものの、反マケイン派を合計すると519とかなりの勢力になるのでまだ気をゆるめるわけにはいかない。

現在のところアメリカのニュースメディアでいちばん事実関係がわかりやすくオススメなソースは上記CNN Election Center 2008だ。

080212_cnn_electioncenter_1_w400.jpg

ヤフーの抗戦の意思表示に対してバルマーは「31ドルの株価評価は適正」とするプレスリリースを出して一歩も引かない構えを見せた。さらに、その一節で、

マイクロソフトは、Yahooの株主がわれわれの提案が本質的にもつ価値を正しく認識できる機会を得られるよう、あらゆる措置をとる権利を留保する。

と強い調子で宣言しているのが注目される。

わが国のメディアでは日経NBOnlineの井上理記者の「13年周期のネット大変革 ヤフー買収問題、再編時代の引き金に」という記事がいちばん要点を押さえている。なによりGoogle、Microsoft、Yahoo、関連日本企業の関係を描いた図がたいへんわかりやすい。

「13年周期」というのもおもしろい。今から13年前にYahoo!が創業され、Windows95が出ており、さらにその13年前にはARPANETにTCP/IPが採用されたのだという。

クリエイティブ・コモンズ Creative Commonsの主唱者として知られるStanford大学ロースクールのレッシグ Lessig教授が「金権政治」の改革を訴えるために連邦下院に立候補するかもしれない。レッシグは「アメリカの政治の世界で何かを変えるためにはまず現在の金権政治のシステムを変えるしかない」と主張していた。
たまたまカリフォルニア選出の下院議員が死去したため補欠選挙が行われることとなり、Facebookその他でレッシグ教授担ぎ出しの「勝手連」が形成され、教授本人の動向が注目されている。 アップデート:

結局、レッシグは出馬を見送った。相手がたいへん人気のある民主党選出の州議会議員スパイヤー氏で、大敗すると運動のイメージダウンになると判断したもよう。


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