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オバマ大統領は、反トラスト担当司法次官補にクリスチン・バーニー氏(Christine A. Varney)を指名した。この人事は現在上院の承認待ちだが、拒否される可能性は少ないと見られている。

バーニー氏はジョージタウン大学ロースクール出身の弁護士、ロビーストで、テクノロジー、通商方面でワシントンで長く活躍してきた。

バーニー氏は昨年7月のカンファレンスで「〔反トラストの観点から〕Microsoftソフトはあまりに時代遅れなので問題にならない。問題はGoogleだ。彼らはオンライン広告の分野で独占に近づいている」と述べて注目を集めていた。

GoogleのCEO、エリック・シュミットがオバマを(いちおう)応援したかいもなく、Googleとしてはいちばん警戒すべき相手が反トラスト行政を仕切ることになりそうだ。

厳しい経済情勢を考えれば、司法省がいきなりGoogleに分割を迫るようなドラスティックな政策を打ち出す可能性はまずないだろう。しかしGoogleの行動に対する監視の目が非常に厳しくなることは間違いあるまい。

検索分野でGoogleがYahooを助けることはこれではっきりと不可能になったと見るべきだろう。また検索関連分野での企業買収のハードルも高くなると思われる。

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人間や人間の作った組織がときおり外聞の悪いことをやってしまうというのは必然だ。しかしそれは必然だと(大人なら)誰でも知っている。その対策も簡単だ。

あっさり認めて、謝る。

つまり初期消火だ。

コグレマサトさんのつぶやきがTechCrunchその他の報道を呼び、太平洋の両側で大騒ぎになったGoogle Japanの「やらせブログ」利用事件だが、公式ブログに経過の説明と謝罪の記事がアップされた。

Google 自身が上記のガイドラインに反したプロモーション活動を実施し、関係者やユーザーの皆様にご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。また、ユーザーの皆様やネットコミュニティーの方々には、叱咤激励のお声をいただき、ありがとうございました。

「スペインの宗教裁判もびっくり」(モンティーパイソン覚えてるだろうかw)な異端審問官、Matt Cuttsの厳しいご指導を喰らったということも大きいだろうが、なんにしてもこの間のGoogleの対応は模範的な初期消火だった。

「payperpostはいちがい否定すべきでない」などの議論はあるものの、ネットでGoogleを非難する声はまったくない。

「日本人はメガネをかけてカメラを肩からさげてニヤニヤ笑いをしてすぐに謝る」と言われた時代があったが、最近、日本の組織や個人で、不祥事を起こしながら往生際悪く、見苦しい抵抗を重ねながら墓穴に入る例があまりに多い。

たとえば、というと…そのとおり、まず毎日新聞の例が思い浮かぶ。

英文毎日が長年怪しげなエロ雑誌を英訳してトラフィックを稼いでいたのは動かしようのない事実だ。しかし別に法律に触れたわけでもなく、誰かに具体的な損害を与えたわけでもない。それ自身はごくマイナーな不祥事にすぎなかった。「今後気を付けます」と一言いっていれば、もう誰も覚えていかっただろう。

ところが毎日新聞は、外部からの批判がとうてい無視できなくなるまで数ヶ月も放置し、次いで「第三者委員会」と称する茶番劇までしつらえて徹底抗戦を図った。その間に毎日新聞は完全に「変態新聞」としてのアイデンティティーを確立してしまった。

毎日OBの著名なジャーナリストが古巣のネット認識に改めてあきれかえったと発言しているのをSNSでみかけた。ブランドの自爆としては日本最大の事例だろうが、それでもまだ本人たちは気づいていないらしい。

Brian UsseryというブロガーがGoogleがローカライズのために各国語の翻訳者に送った言語ファイルからGDriveなるサービスの説明を発見した

オンライン・ファイル・バックアップとストレージ…GDriveは信頼性の高いストレージをユーザーのあらゆるファイル、写真、音楽、文書を対象に提供します…GDriveであなたのファイルにいつでもどこからでも、さらにデスクトップ、ウェブ・ブラウザ、携帯など、どんなデバイスからでもアクセスできるようになります。

その後、この情報は有力なGoogleウォッチング・サイトGoogle Operating Systemに転載された。日本のブログの一部が早とちりしているのとは違って、これはGoogleの公式サイトではないので、まだGoogleによって公式確認されたわけではない。

しかし全体の雰囲気はかなりもっともらしい。今後の展開に注目。

11月5日、Google、Yahooとの広告提携を白紙撤回というニュースが流れた。

Googleの主席法律顧問は「〔司法省の調査が続くようでは〕駐車ブレーキを引きながら道路を走るようなもの」というたとえで、反トラスト法違反の疑いを受けていることに嫌気がさしたことを認めた。

この発表をうけてGoogleの株価は下がり、Yahooの株価は上がった。提携がキャンセルされればYahooにとっては莫大な損失になる。にもかかわらずYahoo株が上げたのは、これでMicrosoftの買収が復活するかもしれないという期待が根強いことを示すものだ。

私利私欲にかられた経営者が会社を破滅させる例は数えきれないほどある。しかし私欲を離れてこれほど大規模に会社の価値破壊を行った経営者の例を探すのはむずかしい。

ジェリー・ヤンは今日も暗い地下壕で「Microsoftに買収されたYahooには生きる価値などない…」とつぶやきながら迫り来る砲声を聞くまいとしているのだろうか?

アップデート:TechCrunchのマイク・アリントンも、11月7日の記事で、悲しく貧しく寂しきYahoo―Yangは去れと厳しく批判した。CNetの編集長ダン・ファーバーやブロガーのオム・マリクも批判的な記事を書いている。

というニュースで予想通り、2chのヒマ人が盛り上がっているw

が、残念ながらMicrosoftの本社を爆撃する計画もないし、エリック・シュミット(パイロットの免許がある)がサーゲイ・ブリンを後ろに乗せて宙返りを披露する計画も(当面)ないようだ。

実情はきわめて散文的なもので、Google本社の隣のモフェット空軍基地は現在NASAの管理下にあるが、最近はご多分に漏れず、予算が苦しい。そこでGoogleの関連会社の所有の航空機が大気データや地上撮影などNASAの調査を一部肩代わりする見返りに格納庫と滑走路の使用を許可する契約を結んでいた。ところがGoogleの所有する大型旅客機には登載できない調査機器があることが判明して、民間仕様に改装した中古が簡単に手に入る手頃な機体ということでアルファジェットが選ばれたようだ。

大型旅客機は胴体に穴を開けたり翼に何かぶら下げたりするようにはできていない。(そういった改造をするとFAAから新たに耐空証明を取りなおさねばならず、金も時間もかかる)。その点、戦闘機(アルファジェットは正確には戦闘機というより軽攻撃機・高等練習機だが)はもともと翼にハードポイントがあり、偵察機型としてカメラを装着するスペースもある。民間型に改装されているので騒音基準も民間機なみに押さえられているという。技術的、経済的にみて合理的な選択であることは間違いない。

しかしGoogleの独走・独占態勢が明らかになるにつれて、業界内外に警戒心が高まっているのは事実。まだ半分ジョークではあるものの、あまり好意的でない反応が目立つようになってきた。

80-90年代のMicrosoftは最大の失敗はイメージ戦略だった。はたしてGoogleは?

10月14日に不況はGoogleの地位を強化するというエントリを書いたが、現在のところ事態はおおむねその方向で推移している。

売上は55億4000万ドル(前年同期比31%+)、純利益15億6000万ドル (1株あたり4.92ドル) とアナリストの予想を上回る好調を維持した。

10月17日のGoogle が好調な第3四半期決算を発表、景気後退に強い体質を証明というinternet.comという記事で、Keneth Corbinは「業界アナリストたちは、広告主が広告予算を大幅に削減するにあたり、検索広告により多くの予算を注ぎ込む傾向があるとの分析を示していた」と述べている。

トヨタを始め世界の優良企業が軒並み大幅に売り上げを下げる中で、Googleの強さはやはり突出している。

Bloombergの記事によると、ワシントンDC政府は警察、消防、学校を含む3万8千人の職員向けにGoogle Appsの有料版(広告なし、サポートあり)を採用したという。契約額は年間約50万ドル。6月の導入から半年たって順調に効果を上げているようだ。

MicrosoftのWindowsとOfficeの年間売上190億ドルと比較すれば、ケシ粒のような額だが、MS帝国の屋台骨に打ち込まれたクサビの先端であることは間違いない。

MSはその巨体の持つ慣性だけでも10年は楽に転がっていくだろうが、それだけにGMと同様「気付いたときには手遅れ」になる可能性がある。いまのOfficeは肥大化によって退化している。90%はほとんどのユーザーが一生使わないような無用のDTP機能で、残りの10%も使い勝手はよくない。無料のOpenOfficeのほうがむしろ使いやすく実用的だ。

金融パニックの巻き添えを食ってGoogleの株も暴落している

しかしGoogleはいっさい他人から金を借りていない。株価の下落によって資金調達コストが上昇し財務体質の劣化をまねく、という死のスパイラルに陥る危険性はない。ストックオプションをあてにしていたGoogle社員にとっては大打撃だが、結局は帳簿上の資産の目減りにすぎない。

しかも広告支出の削減であらゆる広告が一様に打撃を受けるわけではない。広告費削減の影響をまともに受けるのは、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌といった伝統的な媒体だ。インターネットでもバナー広告はある程度の影響を免れないだろう。

しかし逆に、この不況は企業の検索/文脈連動広告へのシフトを加速する強い圧力になることを忘れてはならない。文脈連動広告は成果主義だ。企業サイトの訪問なり成約なり、あらかじめ設定した成果が上がらなければ料金を払う必要はない。成果が上がれば、売り上げの増加につながるのだから、コストを負担することに問題はない。

しかもGoogleの広告主はテレビや新聞のように一握りの大企業ではない。営業を検索連動広告だけに依存する膨大な数の中小、零細ビジネスのロングテールが存在する。こういう企業は運営を続ける限りGoogleに広告を出し続けざるを得ない。

Googleの収入に関していえば、景気全体の減速と消費の縮小というマイナス要因が存在するのはたしかだが、「つかみ金による広告」から「成果主義の広告」へのモーダル・シフトが落ち込みのかなりの部分をオフセットするだろう。つまり、Microsoftその他、ライバルに対するGoogleの地位は一段と強化されると予測できる。

一方、TechCrunchが指摘しているとおり、GoogleはYahooの検索事業の実質的な乗っ取りを図っている。Yahooの検索広告がGoogleに併合されてしまえばMicrosoftの検索広告事業は事実上競争力を失い、ビジネスの主軸をWindows/Officeからネットワーク上へ移す出口を塞がれてしまう。

そうなればGoogleは1990年代のMicrosoftというより、1920年のロックフェラーのスタンダード・オイルのような存在に近づく。

「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という政治学の格言がある。企業経営に置き換えれば「独占は非効率を招く。絶対的な独占は絶対的な非効率を招く」と言い換えてもいいかもしれない。80年代のIBM、90年代のMicrosoftをみれば、いかなエクセレント・カンパニーも独占による毒素の自家中毒を免れないことがわかる。

Googleの存在はわれわれの日常生活にあまりにも広く、深く関わっている。MicrosftやIBMの比ではない。いちばん大きな問題は、予見しうる将来、Googleに代わりうる存在がないということだ。「壜から出た魔神」は呪文で元に戻すことができたが、Googleを元に戻す呪文はない。

いや、われわれユーザーのためにも、Google自身の活力維持のためにも、「司法省反トラスト局」、という呪文が効けばいいのだが。

NHKブックスの「プラネット・グーグル」を読み始めた。まだ拾い読みだが、おもしろい。

ソフトカバーで軽いので寝転がってよむのに便利だ。値段は2100円(税込)と、304ページぎっしりのボリュームにしてはかなり勉強している。

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」、「Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター」に続くGoogleウォッチャー必読書だろう。

アメリカのフィクションの常で、圧倒的情報なので、読者側にある程度フィルタリング能力が求められる。初めから文字を追っていくだけでは事実の奔流に呑み込まれてかえって全体的なイメージがつかみにくくなるおそれがあるかもしれない。

この点、予備知識の少ない一般読者向けに、日々の生活からビジネスまでGoogleの与える強烈なインパクトを見通しよく解説した本が欲しいところだ。この場合、Googleの本質はなんといってもテクノロジー企業なので、その点の説明を避けると全体像がつかめない。Google本はたくさん出ているが、大部分がハウツー実用書とビジネス・サクセス・ストーリーだ。

何か新しい会社やサービスの提灯を持つついでに「Googleを脅かす」とか「Googleの限界」とか気楽に言っている記事をみかけるが、テクノロジーが多少でもわかっていれば、ナンセンスだというのはすぐ分る。光岡自動車はおもしろい会社だが、だからといって「トヨタを脅かす」わけはない。(ただトヨタ自動車に内在する問題はもちろん多々ある。これはGoogleも同じ。)

Googleのテクノロジー部分の解説としては技術評論社の「Googleを支える技術」が文句なしにベストだが、これはギーク向け専門書。

…などと、文句を言ってないで自分で書けばいいわけだが。

ながらく話題になっていたGoogleのスマートフォン、Androidの1号機のプレス発表が行われた。キャリヤはT-Mobile、端末の製造は台湾のHTC。

価格は179ドル。月額25ドルでウェブ閲覧無制限。タッチスクリーン、スライド式フルキーボード、カメラ、GPS、コンパスつき。

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TechCrunchの共同編集長Eric Shonfeldは「Androidを使ってみた:iPhoneではない。が、かなり近い」と評価、CrunchGearのJohn Biggs編集長は「ほとんど完璧」で、「これが普及すれば、事実上Googleは全人類をGoogleの巨大なネットワークに繋げて、われわれのあらゆる入力と出力を制御することになる」ときわめて重視する記事を書いている。

Johnは名だたる新しいものずき(だからこそCrunchGearの編集長やってるわけだが)で、iPhoneの登場と同時に伝道師を買って出た。私もゴールデン街の酒場(ジュテ)でJohnのiPhoneを自慢された。(熱中したあまり日本で使えないのを忘れてiPhoneしか持って来なかったおかげで連絡に苦労させられた)。

そのJohnがこれだけの評価を与えているのだから、やはり画期的な製品とみてよいだろう。スペックからすると私も欲しい。本体2万円、ウェブ閲覧&ショートメール無制限のデータ料金プランが月額3500円なら今のSoftbankの安い携帯から速攻で乗り換えるところだ。

多少サイズが大きいが、今持ち歩いている手帳を薄手のものに変えればスペースは作れそうだ。TechCrunchの翻訳をこれでやるのはいくらなんでもつらいだろうが、Google Readerをチェックしてメールの処理をするのは楽勝だ。短いエントリーならブログも書けそうだ。

ローカルデータは基本的にGoogleサーバーに保存されるので、万一端末を水没させるなどしても重要なデータが失われることがないのも良い。

iPhone失速で安堵していたガラパゴス軍団だが、Androidが本当の天敵となるかもしれない。

各種機能についてはこのプロモーションビデオが詳しい。

出先でStreetViewを開くと、GPSと加速度計を組み合わせて、目の前の光景を映し出する機能がある。Googleがその気になれば、世界中のAndroidユーザーからStreetViewにその場でタグづけし、写真をアップロードすることも可能になるのではないか。TechCrunch50で評判になったTonchidotのSekai Cameraだが、Android+Streetview版を開発するのが早道ではないだろうか。

アップデート:ちなみに渋谷陽一が「iPhoneより使い易そう。デザインは駄目だけど(笑)」と言っているのを発見。意外にもwこういう情報にマメに目を通している!

ダウンロードはここ。Googleの日本語の解説マンガでテクノロジー解説(英語)。Googleのプレス発表会

UIはかなりユニークだ。FFやOperaのように機能てんこもりのブラウザと比べるとスパルタン。スピードは速い。タスクマネージャを開くとChromeのたしかに各タブが別プロセスで表示されている。合計するとたぶんFFより大きいか、少なくとも同程度という雰囲気。しかしタブを閉じればプロセスが停止してメモリが解放されるのでFFやOperaのメモリーリーク問題は起きないはず。


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