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■デメ研別館:ソーシャルメディア・メモ:橘川幸夫のデジタルメディア研究所内のブログ。こちらもよろしく。
ソーシャルウェブ入門
Google, mixi, ブログ…新しいWeb世界の歩き方
技術評論社より発売中。 「Gmail, RSS, Wikipedia, YouTube, Amazon and more…エンタテインメントからビジネスまでウェブで社会の仕組み激変中! <これだけは知っておきたい>ノウハウ満載」のお買い得な1冊。企画書づくりにもご利用を。ちょっと立ち読みコーナー Amazonで注文 Yahoo 楽天 本書へのご感想などのトラックバックは下記にお願いします。 http://socweb.blog80.fc2.com/tb.php/65-87abcccd
投資とタイ生活をテーマにしたブログで人気があり、幻冬舎コミックから「外こもりのすすめ」という著書もある棚橋貴秀(ペンネーム安田誠)さんがタイのアパートを出たまま行方不明になっていた事件で、8/9、タイ中部で発見された遺体をタイ警察は本人のものとほぼ断定した。
この事件では棚橋さんのアパートに日本人とみられる不審な人物が出入りしている映像が監視カメラに映っていたこと、棚橋さんの銀行預金が日本でATMから引き出されていることなどから日本人が関与している可能性が指摘されている。しかも棚橋さんのmixiのアカウントが不正操作によって削除されていた可能性があるらしい。
今回の事件もまだ全容は解明されていないが、ブログやmixiの書き込みがなんらかの役割を果たした可能製はある。ブログやmixiをめぐっては過去にも多数の「炎上」事件が起きているが、殺人(あるいは強盗殺人)に発展した例は覚えていない。犯人の早期逮捕が待たれる。
これはいわれてみれば当然だった。ロータスは視覚障害者に車の存在を知らせるための車外騒音発生装置を開発したことを発表した。日本語記事 ロータスのデモビデオ
このニュースに対して、2ちゃんねるでは、例によって
馬の走る音がいいっていう意見を昔みたな。ぱからっぱからっ…と茶化すレスもある中に、
という真面目な意見も。「俺も〔プリウスに〕2回ほど轢かれそうになったことあるわ。 ど近眼+頚椎が悪くて後ろからの車はほとんど音で判別してたから」
「プリウスに乗り換える前は確かにエンジン音で歩行者は避けてくれたな。避けないからって強引に進むことも出来ないし、 無暗にクラクションなんて鳴らせないしね。細い歩道のない道はあまり使わなくなったような気がする
視覚障害者だけでなく歩行者や自転車にも適切なレベルの音響情報がないと危険だろう。最低騒音基準を設ける必要があるのかもしれない。しかし音ならなんでもいいということになると宇宙戦艦ヤマトだの浜崎あゆみだので収拾がつかなくなりそうだ。
ロータスは車速やアクセル開度、ブレーキなどの情報をセンサーで拾ってエンジン音をリアルにシミュレーションしてフロントグリル裏のスピーカーから流している。フェラーリサウンドとかポルシェサウンドとか、「着うた」ならなぬ「騒うた」が売れるようになるかもしれない。
平凡社営業部のブログがおもしろいと書いたが、その後のエントリも快調だ。樽生ホッピーの夜を見たらホッピーが飲みたくなった。
ホッピーというのは、ご承知ない向きのために説明しておくと、エキス分を濃く作ったノンアルコール・ビールである。
学生時代、ロッキングオンを手伝っていた頃、橘川幸夫が「ホッピーのグラスをぶつけられて手を切ったことがある」と言ったのでホッピーなるものの存在を初めて知った。しかしなぜかその後長らく実物を飲む機会がなかった。実際に飲んでみると意外にうまいので驚いた。
ただ店で出されるホッピーは焼酎を2.5〜3倍くらいに割ったものが多い。これだとアルコール濃度は10%近くなっていて、ビールよりはるかに強い。
これではビールのようにのどごしを楽しむわけにいかない。またアルコールの甘さが舌にきてしまう。ホッピーのアルコール度数をビールなみに下げると、最近の発泡酒の方が安くなってしまう。このあたり微妙なところ。
樽生ホッピー、そのあたりどうなのか?
しかし自宅でならホッピーのうまい飲み方がある。ひとつは発泡酒350mlにホッピー黒を3分の1くらい混ぜる。ハーフ&ハーフのようなコクが出てうまい。もうひとつはグラスにスコッチをダブルで一杯ほど注ぎ、ホッピー(黒で普通でも好みで)1壜を注ぐ。大麦系の酒同士なのでこれがよく合う。ウィスキーとビールで作ると「ボイラーメーカー」というカクテルになるから、名付けるならホッピーボイラーか。
上記ブログ記事によると、平凡社の「社酒」はホッピーとのこと。なるほど。そのでんで行くとマガジンハウスの社酒はモヒートだったりするのだろうか?
毎日の「変態」コラム問題がさらに深刻化している。
J-CASTは8月13日早朝の記事で、毎日英字紙にも「変態ニュース」 11年前から多数の記事掲載と報じた。
例えば、1997年10月5日付英字紙では、「お母さんたちは墜ちていく、成績を上げるために!」と題された記事が掲載されており、この記事には「『受験生』バカ母SEX献身の実例」と日本語のタイトルも記載されているほか、日本人名の署名が入っている。内容は、成績を上げるために勉強前に息子の性処理をする母親がいるというもので、02年にニュースサイトで外国人記者の署名入りで配信された記事と同じものだ。
毎日の7月20日のいわゆる「検証」記事では
このような内容の記事が載ることは新聞本体ではありえないだろう。…そういうネットの感覚に陥り、アングラでわいせつな雑誌記事を引用して一般紙である毎日新聞のメディアに載せてしまった。
という見解が表明されている。例によって「検証委員会の委員の意見」という形をとっているが、毎日新聞が自らの不祥事を検証するとして自ら任命した委員の意見を自らの紙面で公開したのだから、毎日自身が承認を与えた見解とみられても当然だ。一言で要約すれば「ネットのせい」といいたいらしい。これが低俗記事を長年にわたって掲載し続けたことについての弁明にも擁護にもなっていないのはもちろんだが、J-CASTの記事によれば、その前提そのものがまったく事実でなかったことになる。
1997年に毎日の紙媒体で発表された記事がなぜ5年もたって、2002年に毎日のウェブサイトに、なんの断り書きもなく再掲されたかのか、理解しがたい。また、低俗という内容の適否の問題に加えて、いちばん基本的なジャーナリズムの倫理としてどうなのか?
さらに重大な疑問は、なぜ毎日はこういった事情を第三者に暴露されるまで公表しなかったか、という点だ。
実は紙媒体の変態記事の存在を最初に報じたのは2chの既婚女性板で、発見したのは独身女性板の住民らしい。(8/10)。その後2chのニュー速+でこれを報じるスレッドが立ったが、ニュー速+には「マスコミが取り上げたニュースのみソースと認める」というルールがあるため、一時中断した。(J-CASTが記事にしたため現在は再開)
「そういうネットの感覚に陥り」と罵倒しているネット住民が発掘できるような経緯を、マスコミが゙、しかも純然たる社内事情であるにも関わらず、検証委員会まで作ってなおかつ知り得なかったということが考えられるだろうか?
改めて毎日側の説明を聞くまで不用意な断定は避けたいが、当面、J-CAST記事の結論に同意せざるをえない。
背景には根深いものがありそうだ。
アップデート:海部美知氏がブログで毎日新聞問題は「セクハラ問題」であるとの認識 という指摘をされている。
この件は「ネットと旧メディア」構図でもあると同時に、伝統的な「セクハラ問題」でもあると思う。
やはりこれがいちばん本質的な問題かもしれない。
紙媒体発掘の経緯はこちらに詳しい。
あの人検索 SPYSEEはWebマイニングを用いて人間関係の抽出や語彙同士の関係をリアルタイムに抽出して表示するサービスだ。
似たような試みは内外でかなり行われてきたが、ほとんどは有効性が判断できないレベルのプロトタイプだったりクローズドな分野のマイニングだった。実用レベルに達した公開サービスはこれが始めてではないだろうか。
ベースとなった技術は「ネットワーク作る君」というシステムのようだ。リンク先のPDF文書によると、
検索エンジンのヒット件数を求める。(エンティティa に対するヒット件数をhit(a) とする。)さらに、エンティティ のペアに対するヒット件数を求める。(hit(a, b) とする。)この とき、エンティティ間の関係の強さは、 hit(a, b)/(hit(a) + hit(b) − hit(a, b))
など、比較的シンプルな方法で対象間の関係を計量化し、ノイズを抑える調整を加えて視覚化していく仕組みのようだ。
こちらはデメ研の橘川幸夫の「あの人検索」。どこからどうやって拾ってくるのか、ちゃんと(かなりレアな)写真も掲載されている。
アルファブロガー一覧。直リンは控えておくが、「IT戦士」で検索してみても発見があるかもしれない。
現在はまだユーザーが自由に対象を入力してリアルタイムでマイニングできるというところまではいっていない。検索依頼を出して順番待ちをすることになる。十分なサーバのリソースがあればリアルタイム検索も可能になるだろう。
橘川が「ネットのストリートビューだな」と評していたが、言い得て妙だ。
毒餃子の毒は日本で混入したと強弁してきた口の下から、中国国内で回収した製品が横流しされてメタミドホス中毒が起きていたことが発覚した。日本の外務省は(もちろん、もちろん)中国の情報隠蔽に協力を申し出ていたという。一方では中国食品規制当局の幹部が変死した。自殺とされるが、真相はこれまた闇の中だ。そもそもこのニュース自体中国国内では検閲されている模様。
中国はひょっとして日本への食品輸出を制限したいのだろうか? それならこれ以上ないくらい大成功だ。スーパーの食品売場を歩くと真剣な表情でパッケージの裏をひっくりかえして覗いている人をよく見かける。慌てて捨てていくのをみると「中国製」だ。「あ、それだめだよ、中国製だよ」という声もよく耳にする。
毒餃子がテロなのか事故なのかもわからず、中国側からは謝罪も再発防止策も出てこない。それどころか「毒は日本で入った」という常識を疑わせるような発言しか聞こえてこないのでは中国と名のつくものすべてに疑いの目が向けられるようになるのは当然だろう。
風評被害という言葉があるが、中国当局はまさに風評被害の拡大に自ら懸命に務めている形だ。よもやそれが分らないほど中国指導部に人材がないとは思われない。にも関わらず的確な対策が取れないのは、中国の権力構造がいかに脆弱かを暗示させる。そしてこれが大きな問題である。
法輪功メンバーに対する異常なまでの弾圧は、歴代の中国王朝が黄巾の賊から太平天国の乱に至るまで各種宗教秘密結社の暴動によって崩壊させられてきた記憶があるからだろう。失政、秘密結社による暴動、大量の流亡民の発生、その軍閥化…。
強権独裁国家というのはその閉鎖性自体によって不安定化圧力が蓄積していく。しかしこの巨大な隣国が不安定化すれば、その被害はとうてい毒餃子どころではない。対岸の火事ではなく隣の火事である。日本が抱える最大の地政学的リスクは歴史的に常に中国だった。かといってこのリスクに対して日本が取れる有効な対策は(亀になって首をすくめている以外)ほとんどない。
異常なほどの盛り下がり方をみせるオリンピックだが、谷亮子選手の銅メダルのニュースでやっとオリンピックをやっているのを思い出した人も多いのではないか?
「ママでも金」にならなかったのは残念だが、とにかく偉い。オリンピック5回連続出場、銀2回、金2回、銅1回というのは容易ならざる大記録だ。
解説の山口香がアリナ・ドゥミトル戦に入場した谷について「燃えてない表情です」と懸念を見せていたが、やはりまともに組んで勝てる自信がなかったにちがいない。
長身で組み手争いがうるさく、腕力、スタミナともに十分のドゥミトルと準決勝で当ってしまったのも運が悪かったかもしれない。指導がどちらに行くかは賭けだったと思う。紙一重で賭けに負けた。しかし勝負への執念は感じられた。
さて、男子も含めて他の階級の成績はどうなるだろう? 今大会はともかく、中期的にみて、最大の問題は日本柔道のガラパゴス化だ。国際試合の放映権料やら直接間接の公的助成やらの収入をアテにしているくせに、口では柔道は武道だ、精神性だ、ガイジンのジュードーは邪道だといい募り、国際競技団体では昔の社会党、今の社民党のようにある種のイデオロギー的立場から反対のための反対を繰り返し、やっかいもの扱いされて役員選挙にも落選している。他の日本産業のガラパゴス化にも多少通じる面を感じる。
シリコンバレーから帰還して京都で暑さに耐えている「はてな」のファウンダー&CEO、近藤淳也氏はStreet Viewで友達発見したとかw
ちなみにGoogle Street View撮影はこんな車で走り回っている。珍しくディテールのわかる写真。
上の記事の翻訳(Long Tail World)
佐々木氏は毎日OBだが、今回CNETのコラム、「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」で古巣を厳しく批判している。
佐々木氏の記事でまず重要な点は、今回の炎上が毎日新聞の経営に深刻なダメージを与えているという事実だ。
『おまえのところの不祥事で、うちのお客様相談窓口がパンクしてるんだぞ!』とスポンサー側担当幹部から怒鳴られ、広告を停止させられる処分が相次ぎました。いま現在、必死で幹部がスポンサーまわりをして平身低頭し、何とか広告を復活させてもらえるようにお願いにまわっているところです。
2chのスレッドで、毎日のスポンサーへの電凸(直接電話による抗議)の結果報告をリアルタイムで観察していたところ、◎印(出稿取りやめ企業)のリストがみるみる長くなっていった。これはただごとではないと気づき、7/25のブログで、私は、
このままずるずると泥沼を引きずれば毎日新聞は先進国のメインストリーム・メディアがインターネットによって経営に壊滅的な(かつ恥さらしな)打撃を受けた最初で(もしかすると最大の)例になりかねない。と書いた。この推測はどうやら当ったようだ。
そしてマスコミへの影響。他のマスコミの扱いが小さいことについて、関係者の証言が引用されている。
でもこの問題を真正面から取り上げ、それによって新聞社に対するネットの攻撃のパワーが大きいことを明確にしてしまうと、今度は自分たちのところに刃が向かってくるのではないかという恐怖感がある。だから報道したいけれども、腰が引けちゃってるんです
朝日がコラムでの「死に神」発言を全面的に取り消して謝罪したのもひょっとしてこの「変態」事件が影響しているかもしれない。
そして、これが今回の記事でいちばん興味深かったが、毎日が信じられないほど劣悪な対応を取った原因だ。
〔以前の座談会で朝比奈豊社長〕は「そんな卑怯な言論に答える必要はない」と司会者の立場も忘れて反論を始めた。私が「匿名でしか発言できない立場の人間には有効なのではないか」と言い返すと、「そんな者の言うことは聞く必要がない。言いたきゃ実名で言えばいいんだ」と切って捨てた。 朝比奈社長は一九六〇年代末、東大農学部の全共闘のメンバーだったと言われており、マスメディアには彼のような学生運動経験者が大量に流れ込んでいて、いまや編集、経営の幹部クラスに名前をぞろぞろと連ねている。彼らは「自分が時代の最先端を走っていると信じていて、自分が理解できないものはいっさい受け入れない」という全共闘世代の典型的な特徴を備えている。だからインターネットのような新しいメディアの本質を理解しようとしないし、歩み寄る気持ちもない。
彼らは「ネットで毎日を攻撃しているのはネットイナゴたちだ」「あの連中を黙らせるには、無視するしかない」などと社内で強く主張していて、それが今回の事件の事後対応にも影響している。
全共闘世代の全員がそのように独善的なわけではあるまいが、なるほど、こういう「信念」のトップがいるならあの対応になったことも大いに納得できる。
しかし佐々木氏の書いたことが事実とすれば―事実としか思えないのだが―毎日の将来は暗いのではないか? いくら東京、大阪に膨大な不動産を抱えていようと、メディアは不動産で喰っていくわけにはいかない。もちろん新聞の発行などという金のかかる道楽を止めて不動産管理会社になれば別だが。
ワグナー・ジェームズ・アウの「The Making of Second Life」の邦訳が日経BPから「セカンドライフ 仮想コミュニティがビジネスを創りかえる」として刊行の運びとなった。(8月下旬刊行予定、Amazonのページ)。翻訳は「ウィキノミクス」などを手がけたビジネス書翻訳のエース、井口耕二氏。僭越ながら滑川が短い巻末解説を書かせていただいた。
アウはハワイ出身のウェブ・ジャーナリストで、Wiredなどで活躍していたが、2002年から2006年にかけてセカンドライフ内でリンデンラボの公式ジャーナリストをつとめた。本書の素材の多くは、<ハムレット・リンデン>というアウのアバターがセカンドライフ内で多くの住民のアバターにインタビューして得たものだ。一方で、ワグナー・ジェイズ・アウとしては、リンデンラボのファウンダー、CEOのフィリップ・ローズデール、会長で後援者1号のミッチ・ケイパーら関係者と長時間密接に過ごしている。セカンドライフをそのように二重の意味で内側から記録した大著だ。セカンドライフについて知るべき一次情報はほとんどここに網羅されたといってもいいだろう。
アウが「公式ジャーナリスト」だったといっても、これはリンデンラボのPR本ではない。プラスの面ばかりでなく、数々の失敗やトラブルも詳しく報告されている。いままでベールに覆われていたセックスやロマンス、ギャンブル、バーチャル戦争、テロといったきわどい分野の実情が当事者の証言で明らかにされたのも特筆ものだ。
アメリカのノンフィクションの王道で「詰め込めるだけの情報をすべて詰め込んだ」本なので、読者はとりあえず興味のある箇所を拾い読みするのが効率的かもしれないが、私が通読した印象では、セカンドライフがローズデールというカリスマ的な創立者の個性と切り離せないことがあらてめて実感された。
たとえば、ローズデールは、本書の冒頭で著者に対して、幼少時に新生(ボーン・アゲイン)バプティスト派の学校に通った経験について次のように語っている。
(このキリスト教原理主義は)人間が推進しているものであり、根源的な真理によって推進されているのではないと気づき、(ローズデールは)宗教は駄目だと思ったが、同時に深い考察と物事の意味が大事だということも学んだ。
ローズデールの宗教体験が自らひとつの宇宙を作り出す「神」となりたいと考えるきっかけのひとつを作ったのではないかと思える。
と、このあたりまでは昨年「セカンドライフ創世記」(インプレス)の5章を執筆したときにローズデールについて情報を集めたたときに知ったニュースだったが、この本を読むと彼はそれ以上に「ぶっとんだ」キャラクターだとわかる。
ローズデールはセカンドライフの将来についてさまざまな夢を語った後、ふとこうつぶやいてアウを驚かせる。
あとは、どうやれば死から逃れられるか、だけなんだよなあ
なんとローズデールはセカンドライフの中に個人の人格そのものをシミュレートすることで「バーチャル不死性」を実現できないかと考えていたのだ。
セカンドライフが十分大きくなりさえすれば、それ自体が命を持つ。…そうなればチリから人が生まれるさ
とローズデールは主張する。もちろん現在の技術ではそんなことがいずれ可能になるのかどうかさえ決められそうにない。しかし二十年前の技術では今のセカンドライフのような世界が可能になるとはとうてい予想できなかったに違いない。それを考えるとローズデールのつぶやきを「妄想」と決めつけることはできないだろう。
バーチャル・リアリティーの現実と可能性に興味のある向きにぜひご一読いただきたい。
ちなみにローズデールの最近のビデオがTechCrunch日本版にエンベッドされている。Linden LabのRosedale曰く、ブラウザベースの仮想世界はセカンドライフの敵ではない
「セカンドライフを完全なブラウザ・ベースに移植する考えはないか?」という質問に対し「もちろん努力しているし、部分的には実現している。しかし現在のところブラウザ内ではシャドウやライティングの表現を含めた完全な3Dレンダリングを実現することがまだできない」と答えている。
Update: 著者、Wagner James AuのホームページでJapanese EditionのAmazonページが紹介されていた。カバーデザインがなかなか立派だと喜んでいるようだ。
平目刺身用サク、 とろろ昆布適量、塩、純米酢
平目のサクに軽く塩をして金網に載せ、冷蔵庫で30分ほど置く。表面にじっとり汗をかくくぐらい水分がしみ出したところで薄い塩水で洗い、酢をくぐらせる。たっぷりのとろろ昆布をまぶし、ラップで包み、冷蔵庫で一晩おく。
とろろ昆布ごと6、7mmくらいの厚さでそぎ切りにする。大ぶりの茶碗にご飯を適量盛り、平目をたっぷり載せる。熱湯を注ぎ、醤油を垂らし、ワサビを置く。
熱湯をそそぐのは平目を半熟にするため。好みで適温で出した煎茶を別に加えてもよい。
梅干、胡瓜の味噌漬けなどを添えると朝茶漬けに最高。
白身の魚ならだいたい何でも昆布〆にできるが、クセのない平目がいちばん合っている。平目というのは普通に刺身にしただけでは実はあまり味がなくてもの足りない。逆に鯛はかなりクセがあるので淡泊な昆布締めより胡麻ダレにつけたほうがいいように思う。
「魯山人の美食」の書評を書いたところ、平凡社のブログで取り上げていただいた。
このブログ、実は営業部発だ。大手出版社で営業部ブログがあるのは珍しい。しかも内容がちゃんとブログになっている。企業ブログはブログといってるだけで要するにプレスリリースを姿を変えて羅列してるだけ、という例が多い。それでは誰も読みはしない。
外部の社会との対話は広報室のような専門組織と広告代理店任せでよかった時代は終わりつつある。インターネット社会の実践はなにはともあれブログから始めるのがよいと思う。
ちなみに、アメリカのSEC(証券取引委員会)は「法定企業情報開示の媒体として企業ブログを認める」という画期的な決定を発表した。さらに「別途定める場合を除き、情報開示の表現(レイアウトなど)は従来の紙媒体によるものと同一でなくてもかまわない」とした。
これによってアメリカの企業情報の流通のエコシステムが大幅に変わる可能性がでてきた。新聞の凋落傾向がさらに加速するのはもちろんだが、FacebookやMySpace上の企業プロフィールページを利用した情報開示が公認されることにより、SNSの価値がさらに上昇するものとみられる。
和食が面倒なのはいちいち出汁を取らねばならないところだ。鰹出汁はまだしも、昆布は出汁を取った後の昆布の始末に困る。煮物や佃煮にするなら醤油を効かせなければならず、無用に食塩を摂ることになってしまう。
従来のインスタント出汁もほぼ3分の1が食塩だ。一日の摂取量の目標が6.3gとされているが、インスタント出汁を15g使ったらそれだけで食塩を5gも取ることになってしまう。これに醤油、味噌などを加えると軽く10gを超えるはず。
去年、リケンの「素材力」シリーズを発見した。効能書のとおりなら、「食塩、化学調味料をいっさい使用しておりません」ということだ。しかも昆布エキスと昆布粉末が原料なので、不足しがちなカリウムも摂れる。食塩を使っていないので使い切りのスティック包装で痛むのを防いでいる。
ということで、昆布出汁、イリコ出汁など、「素材力」シリーズを愛用している。さすがに香りは本物を使ったようなわけにいかないが、魯山人には内緒だが、味は普段の料理には十分と思う。
これで無塩ないし微塩のトリガラ出汁があると理想的なのだが。
北大路魯山人は毀誉褒貶という形容はこの人のためにあるかと思われるほど実像のわかりにくい人物だった。それがこの新書で功績も欠点もくっきりとわかる。本当は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した同じ著者による「知られざる魯山人」を読むべきなのだろうが、とりあえずこちらの方が手軽だ。
その上、この平凡社新書には家庭でも再現できるレシピがいくつも写真入りで載っている。著者は口絵の料理をし、写真を撮り、さらには器の一つ(織部丸鉢)まで自作している。それがいずれも半端な玄人ではかなわないできだ。世の中には驚いた才人がおいでになるものだ。
納豆雑炊は試してみたが、たしかにうまい。甘海老の味噌漬け、茄子の胡麻あんかけ、などこれから試してみようと思っている。
もっとも魯山人の能書きをあまりいちいち真に受けるのも考えものだ。魯山人の死因は肝臓ジストマで、どうやら鱒の刺身が原因だったらしい。ま、そこまで命がけで物を喰うこともない。時間と予算の許す範囲で適当に割り引いて実践すればよいと思う。
ずっと気になっていた「プルーフ・オブ・ライフ」をようやく借りて見ることができた。公開されたときに劇場で見ようと思ったのだが、ラッセル・クロウとメグ・ライアンの不倫のゴシップが先行して営業の出鼻がくじかれるという不運があって上映期間が短かく、見逃していた。人質奪還作戦が非常にリアルで、エクアドルの首都キトーとその付近のアンデスの空撮が息を呑むほど美しい。
ただし、映画評論家的にいうと人質取り返しの交渉過程の描写が長すぎて中だるみになる。星5つが満点として星3つが客観的な評価か。
テイラー・ハックフォード監督の音声コメントを聞きながらチャプターをあちこち見返しているうちに、この映画、かなりストレートな「カサブランカ」のリメークだと気づいた。そう思って見るとラッセル・クロウの独特の存在感は現在のハリウッドスターの中ではいちばんボガート的だ。(残念ながらクロウにはボガートの都会的な軽妙さはないが)
前の記事で「毎日新聞が一から出直す」ことを期待すると書いたが、今のところ毎日新聞の対応はその方向に進んでいるとはいいがたいようだ。
毎日新聞は変態コラム事件について、「匿名ネット社会の暗部がただごとではなくなっていると恐怖を感じる」という見解を表明した。いちおう「『開かれた新聞』委員会」という委員会の委員の意見を聞く、という形をとっているが、そもそも毎日お手盛り委員会なのだから、外部には毎日自身の意見と受け取られるのは自然だろう。
それについてのネット側の反応は以下のとおり
いっぽう、毎日グループ友好企業の毎日コミュニケーションズの100%子会社MCプレス(竹橋のパレスサイドビルに毎日新聞本社内に同居)が過激なエロDVDを付録にした雑誌を4誌発行していたことが暴露された。
DVD人妻デラックス 若妻たちの絶頂をDVD2枚に5時間収録! 良い妻良い母の気持ち良すぎる浮気セックス、ねっとり300分!のようなドル箱雑誌が「匿名ネット」ごときの指摘をきっかけに廃刊に追い込まれたことについての憤懣が冒頭のような「意見」を吐かせたのだろうか。
全国紙の「友好企業」が本社ビルの2階か3階で、ガラス窓ごしに歩道が見える状態でエロビデオ撮影し、ネットで売っていたとは賞めてもいいぐらい大胆だ。別にエロビデオを製作してウェブサイトで通販するのが悪いとはいわない。新しいメディアはポルノから普及していくのは写真からVTRまで歴史の示すところだ。しかし一方でその新聞が紙面でポルノを含むネット規制を声高に叫んできたとなると、控えめに言ってもいささか不整合だろう。
毎日の反応を見るかぎり経営陣の本心は依然「ネットイナゴがうるせーんだよ」で固まっているようだ。もちろん西山事件とは違って一連の事態にはどれをとっても「国家的重要性」などはない。しかしインターネットに対する認識と対処が根本的に間違っているというのはメディア企業にとって十分深刻な問題だろうと思う。
先週「毎日新聞」をYahooで検索すると「検索のヒント」がこうなっていた。
毎日新聞 侮辱記事/毎日新聞 廃業/毎日新聞 英語版/毎日新聞 まとめ/毎日新聞 反日/毎日新聞 英語版 侮辱/毎日新聞 低俗/毎日新聞 悪行/毎日新聞 侮辱/信濃毎日新聞
最後の1件以外すべて「変態コラム」関連のキーワードで思わず笑ってしまった。毎日jpサイトを見ると現在(7/25)も自社広告だけ。有料広告はまったく目につかない。
事件の経過は「まとめサイト」に詳しいが、要は、英文毎日でライアン・コネルというオーストラリア人の社員記者が「六本木のクラブでは日本人の弁護士が豚を獣姦してから食っている」などという下劣卑猥な記事を7年も掲載してきたことが原因である。
これが5月下旬からインターネットで批判され始めたようだ。6月に入って2chにスレッドが立ってもしばらくは毎日新聞はほおかむりを続けたが、火の手が収まらないためコラムを閉鎖、記者と上司を処分する。しかし処分された上司の一人、デジタルメディアの責任者が社長に就任、さらに「誹謗する相手は訴える」という意味の声明を発表―と、考えられるかぎり最悪の対応をする。以後、火の手はインターネットからじわじわとメインストリーム・メディアにまで広がってゆく。
毎日の変態コラムに弁解の余地はない。素性不明の雑誌のエロ・グロ記事を「毎日」の名前を冠してメディアで興味本位にまるごと引用すること自体「記事ローンダリング」であり、不見識きわまりない。しかし引用と称してねつ造を常習していたのだから、問題はジャーナリズム倫理上、最悪の犯罪だ。ニューヨークタイムズではねつ造記事を乱発した記者が懲戒解雇されただけでなく、ハウエル・レインズ 編集主幹とジェラルド・ボイド編集局長が辞任している。ところが毎日は責任者が社長に昇格しているのだから…
J-CASTが大手メディア系サイトとしては初めてとりあげる。(6/20)
日経BPが、スポンサー離れの動きを報じる(7/8)
西村博之のコメント
ただ、社会がネットに足を突っ込んでしまった以上、ネット上の出来事が、社会に影響を与える出来事になってしまっているのですね。
現在、2chをはじめとするインターネットを「暴徒だ、右翼だ、無知な大衆が生意気だ」と罵倒する評論家が何人か現れている。本人は援軍のつもりかもしれないが、こういう燃料の投下は炎上を長引かせるだけだから毎日としては迷惑なことだろうアップデート:毎日自身の意見と判明。
アメリカでブログがメディアとして認知され始めたのはトレント・ロット事件がきっかけだった。2002年に共和党のトレント・ロット上院議員が共和党保守派の長老、ストローム・サーモンド上院議員の誕生パーティーで「あなたが大統領になっていたらアメリカはもっとよくなっていただろう」と挨拶した。ところが、サーモンド上院議員は1948年の大統領戦に出たときに人種差別の維持を公約のひとつに掲げていた。
政治ブログが発言を報じたことでロット議員に対して「差別を擁護した」として非難の声が上がり、上院院内総務の辞任に追い込まれる。ところが、誕生パーティーにはたくさんの報道関係者が出席していたのに、誰もこの発言を報道しなかったことが明らかになった。これ以後、メインストリーム・メデイアの「内輪意識」が大きな問題として認識されるようになる。
このままずるずると泥沼を引きずれば毎日新聞は先進国のメインストリーム・メディアがインターネットによって経営に壊滅的な(かつ恥さらしな)打撃を受けた最初で(もしかすると最大の)例になりかねない。
毎日新聞はそれでなくても経営が薄氷を踏むような状態にある。しかし事態の収拾の方法―やる気になりさえすれば即座に実行可能な―はまだひとつだけある。社長の辞任だ。
毎日新聞には、ゴッドハンドこと藤村新一の旧石器偽造を暴くという日本の考古学全体を救う偉大な功績がある。ここで一から出直してデジタルメディアへの取り組むモデルとなることを期待したい。
ニュースを見ようとチャンネルを切り替えているとちらりと「ジョー・マクドナルド」というテロップが目に入った。引退した高校教師風の初老の男がジャニスという昔の恋人について語っていた。
ジャニス? ジョー? しかしやっぱりジャニスはジャニス・ジョプリンのことで、インタビューされているのはカントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュのジョー・マクドナルドだった。このバンド名に覚えがあるようだったら歳が知れる。ウッドストック世代だ。
番組はNHK制作で、初期の恋人、ジョー・マクドナルドと最後の恋人デビッド・ニーハウス、それに最初のバンド、Big Brother and the Holding Companyの友人たちの座談会だった。
容姿へのコンプレックス、いじめに遭った高校時代、婚約するが、相手に裏切られる…一夜にして大スターへ…ジョー・マクドナルドとの別れ、ヘロインとアルコールの乱用、その場限りの男遍歴、バックパッカーのデビッド・ニーハウスに出会うが、これもヘロインが原因で去られる…そして27歳でレコーディング中にヘロイン中毒で急死。思い出せば多くは当時から流れていたうわさではあった。しかし目の前で当事者が語るのを聞くとおもむきはまるで違う。映像(ことにHDTV)の力はすごい。
映画「ラストワルツ」でThe Bandのロビー・ロバートソンが「なぜ解散するのか?」と尋ねられて「こんな生活は不可能だからさ。見ろ、みんな死んでる…ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン…」と答えていた。調べてみると、ジャニスが死ぬ直前、The Bandは「フェスティバル・エクスプレス」という列車でカナダを横断するツアーでジャニスと共演している。なるほど…
「クライ・ベイビー」ではネパールのカトマンズが歌われている。これはバックパックの旅に出たデビッド・ニーハウスの目的地で、ジャニスは最後までニーハウスを愛していたようだ。しかしニーハウスはアフガニスタンのカブールのホテルでふとTime誌を目にする。そこにジャニスの写真が掲載されているのを見てニーハウスは一瞬で事態を悟ったという。
やがて香港にたどり着いたニーハウスはレコード屋で店員に頼んで死後にリリースされた最後のアルバム、Pearlをかけてもらう。店員が針を落とすと、そこには自分のことが歌われていた。「ぼくは普段は感傷的な人間じゃない。が、このときは泣いた。今でもジャニスの話はつらい」とニーハウスは涙ぐんで語っていた。
しかし、この番組、よくこれだけなにもかもさらけ出した証言が撮れたと感心する。こういう番組を作ってくれるならNHKに金を払うのも仕方がないか、と思わせる力作だった。
HV特集 世界のディーバ 男と女の物語「ジャニス・ジョプリン 恋人たちの座談会」










